こんにちは!東京支店の小笠原です。
毎日、お電話やホームページから沢山のお問い合わせありがとうございます。
お電話やホームページからいただくお問い合わせは、納期や別注商品についてのご相談が多いのですが、
展示会や子会社のインターネット販売では「素材の違い」や「色」についてのご質問をいただくことがとても多いです。
そこで今回は、ご質問いただいた中から「カッティングシートとインクジェットシートの違い」と「特色」についてご説明いたします!
目次
- カッティングシートとインクジェットシートの違い
- どちらを使用したらよいか
- 特色について
- 特色メーカー
- まとめ
1,カッティングシートとインクジェットシートの違い
子会社の見積担当だったとき、ご購入を検討されている個人のお客様から「両方ともシートなら、正直どっちでも変わらないと思うので安い方でお願いします。」や「違いが分からない。」と言われたことがあります。両方とも語尾に「シート」とつきますが、同じものではありません!
イメージが湧くようにざっくりと説明をすると、塩化ビニール製の色がついたフィルム(裏面:粘着シール付き)を切って製作したのものがカッティングシートで塩化ビニール製のシートを大判のプリンターを用いて印刷したものがインクジェットシートです。
2,どちらを使用したらよいか
表示内容や用途を考えて、どちらを使用するのか判断しています。
●低コストで作りたい。(文字や色の数が多くなる場合は、高コストになるので注意。)
●事前にサンプルで色を確認して確実に色を再現したい。(グラデーション不可なのが難点×)
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カッティングシート
●色のグラデーションを表現したい。
●色数を多くしても料金を同一で作りたい。
●粘着あり、なしなど様々なメディアで表現したい。
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インクジェットシート
ちなみにカッティングシート・インクジェットシートともに屋内・屋外で使用することが出来ます。
どちらのシートにしたら良いかわからない場合は、ご要望をお伺いし最適なご提案をさせていただきますのでお気軽にご相談ください!続いて特色についてご説明いたします。
▼カッティングシート・インクジェットシートに関して詳しい記事はこちら▼
カッティングシートには屋内用・屋外用がある!知っておきたいカッティングシートの知識
フルカラーや細かい文字もOK!インクジェットシートの基礎知識
3,特色について
塗料で文字を表現するときは、特色の色をご指定いただいて製作をしていますが「特色が分からないから、お任せしたい。」と言われたことがあります。
プロセスインキ(CMYK)では再現できない色を表現するために調合された単色インキのこと。
<プロセスインキ>
印刷をする際に用いている4色の基準インキ、CMYK(シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック)のことを言います。
<単色インキ>
CMYKでは再現できない色を表現するために調合された単色インキのことを言います。
蛍光色、パステルカラー、メタリック、金・銀といった色があります。
特色の場合は、DIC、日塗工といった特色メーカーの色見本帳で指定をします。
4,特色メーカー
有名な特色の色見本帳を2つご紹介します。
・一般社団法人 日本塗料工業会が定めた色見本のこと。
・一般社団法人 日本塗料工業会は塗料製造業の団体であり、塗料用標準色の発行、各種自主管理、
・日塗工番号は塗料用の標準色で、2年に一度発行されている。
・日本工業規格(JIS)で定められた色も入っていて、建築、構造物、設備、機械、景観設備、インテリア、エクステリア等の業種で多く用いられている。
・DICグラフィックス株式会社が定めた色見本帳のこと。
・DICグラフィックス株式会社は、印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーであるDICグループの1つ。
・DICカラーガイド色見本帳は印刷用の色見本。
・通常のカラーガイドの他に日本の伝統色、中国の伝統色、フランスの伝統色といった様々なカラーガイドもある。
4,まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ご質問いただいた中から「カッティングシートとインクジェットシートの違い」、「特色」についてご説明させていただきました。
銘板や室内サインを製作するにあたって、素材の違いや文字・絵の表示方法を知っておくのは非常に大切なことです。
サインに関してご不明な点やご相談がございましたら、ぜひフジタへお問い合わせください^^