点字案内板は病院や小中学校、公園の公衆トイレや市役所区役所、デパートなど様々な場面で見かけますよね。
フジタでも点字案内板のご注文を例年たくさんいただいております。
しかし、なかなか表記のルールが知られていない商品でもあります!
今回のテーマではお客様とのやりとりでよくある質問や引っかかりがちなルールご紹介していきます。
過去に取り上げた点字についての知恵袋記事もぜひご覧ください^^
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目次
- 平面図を横向きにしたい!
- 比率が違うけどいいの?
- 大きい点字案内板を作りたい!
- まとめ
1,平面図を横向きにしたい!
よくお聞きするのが、「横長の点字案内板にしたいから、現在地はここだけど90度回転させて」というご要望です。
点字案内板では現在地に対して正面側が平面図の上になるよう表示を推奨しております。
目の見えない方は点字ルールをご存知なので進行方向正面が上だと基本的に考えます。
それが変わってしまった場合どちらを向いているかがわからなくなってしまうので回転させるのはお薦めいたしかねます。
また、取り付け位置・現在地・平面図の位置は齟齬(そご)がないかをよくお確かめください。
2,比率が違ってもOK!
次によくお問い合わせいただくのは、「比率が最初に渡した平面図から変わってるんだけど!」とご指摘です。
実は、点字案内板においては縦と横の比率は多少変更してもOKなのです。
平面図の比率より、点字の大きさとその周りのスペースが保たれることが優先されるためです。
また、二点識別閾という言葉をご存知でしょうか。
体の皮膚で点が2つ離れているのか1つなのか判断できる最小距離のことです。
人の皮膚には触覚があり、触れているものを感じることができますが、体の部位によってこの二点識別閾が異なります。
顔は5mm、足10mm、胸・背中などは30mm2点間が開いていないと判別できませんが、
指先は体の他の部分の皮膚に比べてはるかに繊細で二点識別閾は2~3mmと言われています。
だからこそ小さな点の集まりである点字も読み取れるのですが、反対に言えば2〜3mm以下のものを読み取るのは人体の限界となるのです。
点と壁の間などで3mm以下にならないように点字案内板は作りましょう。
3,大きい点字案内板を作りたい!
また、「W1200×H900の点字案内板を作りたいのだけれど」など大きさについてのご質問もよくいただきます。
フジタではJIS規格に合わせて、点字案内板の大きさはH600以内/W1000以内・中に入れる平面図はW600以内の大きさを推奨しています。
点字は手で触れて読み取るものです。
それ以上の大きさになると、図のように手を伸ばして届く範囲から外れてしまうため、このサイズを推奨しております。
また、取り付け位置も触りやすい高さをという意味から、平面図の中心が床から1400mm程度の高さを推奨しております。
3,まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は点字案内板の制作時によくある疑問・質問にお答えしてみました。
フジタではJIS規格にのっとった点字案内板をご提案しております。
以上にご紹介した問い合わせも関連して、JIS規格にのっとった点字サインの制作指針を弊社のカタログのP83にも掲載しております。ぜひお手元のカタログやデジタルカタログからご覧ください。
パート2でも引き続きよくある疑問・質問にお答えしていきますが、点字案内板の制作中ご不明な点があればお気軽にフジタスタッフまで訪ねくださいませ♪