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街中を見渡すと様々な建物があり、そのほとんどの建物には社名や施設名称が標されています。
その表示方法は様々で、支柱に袖看板といった壁から突き出しているものを取付したものもあれば、自立や置き式で地面に設置してあるもの、またガラスや壁面に直接カッティングシートなどで表示を施したものなど多種多様な表示があります。

今回は 学校や幼稚園などの公共施設でよく設置される、金属製の施設名称板のご紹介をいたします!

目次目次

  1. 3種類の銘板
  2. 切文字・箱文字
  3. 製作時の工夫
  4. まとめ

 

1. 3種類の銘板

金属銘板は大きく分けてベースありタイプとベースなしタイプがあります。
ベースありタイプの銘板は主に3種類です。

■ 腐食銘板(エッチング)
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(写真:ステンレス凸エッチングHL仕上)
ステンレスや銅などの表面に、部分的に酸をかけ腐食させることにより凹凸をつける製作方法です。
表面を溶かす方法ですので、凹凸はあまり大きくはないですが (ステンレスでおよそ0.3mmの深さ) 非常に細かい文字まで表現をすることが可能です。 また筆などで書かれた手書きの文字なども、ほとんどそのままに表現ができます。
 

■ 鋳造銘板
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(写真:青銅鋳物 羽布研磨仕上)
腐食銘板や切文字銘板とは全く製造方法が違い、木型を作ってその型に溶かした銅やアルミを流し込む方法で製作します。 木型を製作するところから始まりますので、他の2種と比べて製作期間は長くかかりますが、一点ものの高級感や、鋳物独特の重厚感があります。
 

■ 切文字銘板
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(写真:切り文字銘板 ステンレス鏡面仕上)
文字通り 金属製のベースの上に、切抜き文字をセットする製作方法です。
腐食銘板と比較すると、文字の厚みを3~5mm程度で製作しますので高級感があります。
また 文字と、フレーム・ベースの仕上げを、ヘアラインや鏡面(鏡に近い仕上げ)、バイブレーション仕上げ(多軸水平研磨により、無方向性のヘアーライン仕上げしたもの)などに分けることができるため、表現のバリエーションが豊富です。

2. 切文字・箱文字

切文字や箱文字は文字だけを設置するベースのないタイプのサインです。
文字のサイズや設置条件によって「切文字」と「箱文字」を使い分けます。

「切文字」は2mm~8mm程度の金属板をレーザー加工で抜いた文字のことを言い、「箱文字」は前面の板をレーザー加工で抜いたあと、側面にうすい板を溶接し厚みをもたせたものです。
一般的には、小さいサイズ(H=200程度まで)は切文字、大きなサイズは箱文字が多いです。
切文字(箱文字)で使用する素材としては、屋外で対候性があるステンレスを使用することが比較的多いですが、銅(10円硬貨のような色)や真鍮(金色)を使うこともあります。

ヘアライン仕上げ(均等に細いラインが入った仕上げ)や、ミガキ仕上げ(鏡のように反射する仕上げ)のように、金属の地色をそのまま使用する方法や、

6(写真:箱文字 ヘアライン仕上げ)

5(写真:箱文字 鏡面仕上げ)

指定の色がある場合には、塗装や表面にシートを貼るなどして色をつけることも可能です。
4(写真:箱文字 焼付塗装仕上げ)

その他にも、照明を仕込むことにより夜間でも見えるように加工をした、内照式の文字も製作できます。
7(写真:ステンレスフレーム 内照式)

3. 製作時の工夫

切文字や箱文字は、元々の文字の形状によって濁点や部首などの隙間をくっつける調整をする場合があります。
もちろん違う文字になるまでは変形させることはありません!
つなげる事によってしっかりと固定させることができ、安全面への配慮になります。
実際に調整が必要な場合は製作の際にご提案させていただきます。

調整前
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調整後
9

とても微妙な調節なので画像では少し分かりにくいかと思いますが、隙間を詰めています。

4. まとめ

大きさや素材、表面の仕上げや照明の有無等、切文字は非常に自由度の高いサインだと思います。その分、どのような仕様の切文字をどの位置に設置するかというプランニングが重要になります。

弊社ではお客様のご要望をお聞きし、最適なプランをご提案いたします。

ご要望の際はご相談くださいませ。

 
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