お久しぶりです。原稿部門の乗本です。

暦の上では春とはいえ、まだまだ寒さの残る2月。とはいえ、ふとした瞬間に「少しだけ空気がやわらいだかな」と感じる日もあり、冬から春へと移ろう季節の変わり目を実感する今日この頃です。今回は、そんな2月の出来事をお届けします。

目次

1. 意外な冬の味覚

2. 初めての豪雪

1:意外な冬の味覚

2月といえば、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。私はこれまで、いちご狩り=春本番、という印象を持っていました。
しかし調べてみると、いちごの旬は1月から3月の寒い時期とのこと。つまり2月はまさに“ど真ん中”。ということで、2年ぶりくらいにいちご狩りへ行ってきました。

いちご農園の入口には、手書き風のあたたかい案内サインが設置されていました。

「本日食べ頃」「こちらからどうぞ」といった文字は決して派手ではありませんが、フォントの柔らかさや赤色の使い方が、いちごの甘さを視覚的に伝えているように感じました。

サインは単なる案内ではなく、“期待感を高める装置”でもあります。

入口のサインを見た瞬間から、体験は始まっているのだと改めて実感しました。

制限時間は30分の食べ放題。30分と聞くと「少し短いのでは?」と思いますよね。正直、最初は「せめて1時間は欲しいな」と考えていました。しかし、いざスタートしてみると、その考えはすぐに変わりました。真っ赤に熟したいちごを次々と頬張っていると、あっという間に時間が過ぎていきます。そして開始から15分ほどで、すでにお腹はかなり満たされていました。20分を過ぎた頃には「もう十分満足だな」と自然に手が止まります。

無理をして限界まで食べるよりも、「もう少し食べられるけれど、この辺で」というタイミングで切り上げる方が満足度は高いものです。これが大人の楽しみ方なのかもしれません。それでも体感としては、2.5パック分ほどは食べたのではないでしょうか。甘くてみずみずしいいちごを心ゆくまで味わい、心もお腹も大満足の一日でした。

2:初めての豪雪

ところが、その楽しいいちご狩りの翌日、京都では思いもよらぬ出来事が起こります。
なんと、生まれて初めてと言っていいほどの大雪に見舞われました。「京都でここまで降るのは珍しい」と感じるほどの積雪でした。

その日は外食の予定がありましたが、車ではなく電車を選択していた自分を心の中で褒めました。道路状況を考えると、結果的にとても賢明な判断だったと思います。私は静岡県出身なのですが、地元は山に囲まれているものの、意外と雪が積もることはほとんどありません。そのため、これほどの雪景色は本当に新鮮でした。白く染まった街並みは美しく、非日常感に少しわくわくしながらも、帰り道は凍えるような寒さ。
身に染みる冷気に震えつつも、「これはこれで忘れられない思い出だな」と感じた一日でした。

そんな厳しい寒さの日には、やはり体の芯から温まるものが欲しくなります。そこで作ったのが、どて煮です。
牛すじの下処理にたっぷり2時間。丁寧にアクを取り、じっくりと煮込むことで、驚くほど柔らかく仕上がりました。味噌のコクがしっかりと染み込み、まさに居酒屋で出てくるような本格的な味わい。手間はかかりましたが、その分おいしさも格別でした。

寒い中で食べる温かいどて煮は、体だけでなく心までほっとさせてくれます。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますが、こうして旬のものを楽しみ、温かい料理で整えることで、日々を心地よく過ごしていきたいものです。なお、残ったどて煮は牛すじカレーへとアレンジ予定。これもまた楽しみのひとつです。

冬の名残を感じながらも、少しずつ春へ向かうこの季節。旬のいちごと記録的な大雪、そして温かな家庭料理。寒さの中にも、たしかな季節の移ろいを感じた2月の出来事でした。