蒸し暑い日が続く中、今住む部屋は湿気が溜まります。
どう除湿しようかとテレビショッピングを見ながら、
想いを馳せる生城山(フキノ)です。

目次目次

  1. やはり実物に勝るものはない
  2. 人間が生み出した自然、明治神宮の杜
  3. まとめ

1、やはり実物に勝るものはない

先日、サイン提案をさせていただく前に、ひょんなことから、
改修前の物件に案内していただきました。

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(現場近郊)

なかなか無い経験に心躍りながらも、打ち合わせの際に聞いていた箇所を検証。
そうすると図面上では見えない現状が垣間見えてくる。
そんな中で担当の方からのイメージを伝えていただき、さらに湧くアイデア。
聞いているこちらまで嬉しくなり、躍るペン先。

今後、この案件がどう動いていくのかはわかりませんが、
年末、立ち返った時に思い出すワンシーンになったの確かな体験でした。

 

しかしこの体験をして改めて思ってしまいました。
混沌とした時代なので大手を振って言えませんが、やはり友人や家族、
そして、まだ見ぬ先の誰かに、早く会いたいなぁと思う今日この頃です…。

 

 

2、人間が生み出した自然、明治神宮の杜

5年前、どうしても叶えたいことがあり、初めて行った明治神宮。

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多くの方が一度入ったことがある名実ともに日本を代表する神社。
いつ行ってもため息の出てしまう空間。

その空間の多くを占める森という森。
一見、原生林のようにも見えますが、実は人工的につくられたもの。
しかも参拝者などに危険が及ばない限り、人の手を加えず自然の状態で育てるいう徹底ぶり。

昨年2020年で、創建から100年という短期間でできた森。
それは多くの人々から見守られ、大切にされてきた空間=奇跡であると感じます。

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人の手が入ったからといって、必ずしも良いことではないのでは、
と教えてくれているような場所。
人間だって自然と縁が出来た方が本当はいいはず。

 

そんな中、南参道を少し歩いたところに一昨年オープンした「明治神宮ミュージアム」。
設計した隈研吾氏いわく「森を主役とし、溶け込む建築を目指した」と。

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何度か訪れましたが、自然災害や建築の際に倒れたケヤキやクスなどを使用することで、
生まれる一体感は、100年の時を刻んだ森と和の大家といわれる隈研吾氏の融和に他ならない。

余談ですが、ミュージアム周辺の樹木は作品に合うように向きを変えているとのこと。
細部までこだわり空間をつくり出す、この作品に関わったすべての人々の意気込みを感じる。

この地球がなくなることがない限り、守られつづけるであろうミュージアム。
建物をつくるというより歴史をつくる。
自分もそういった流れの中の一つの歯車にと思わせてくれる場所。

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さて、最初にお話した願い事ですが、その数か月後、成就しました。
皆さんも是非、訪れてみては。

 

3、まとめ

相も変わらず、気の抜けない世情に嫌気のさす日々。
そんな中でも周りの見れない人になるより、周りを見れる人間になれ、
と自問自答する緊急事態宣言内のうわ言でした。