7月に入り、あまりの熱気にゴマのマダラ柄ボディへ火が通りはじめた高峯です。
そろそろ食べられると思 生焼けになってもビチビチ振りしぼっていきます。
火が通ったような熱さというと、夏はたまに建物の手すりが熱くなっていますよね。
本来、手すりは目が不自由な方もさわって移動されるものなので、熱くなると危険です。
皆さんも手すりにこんなものがついているのをご覧になったことがあるのでは?
これは手すり点字といって、バングルのように手すりを包む形で設置します。
表面には点字で「何階から来たのか・先に進むと何階か」が書かれています。
目の不自由な方が建物を安全に利用できるよう、大きな施設では必ず見かけるバリアフリーサインです。
もちろんフジタでもお作りしているこちらのサイン。
実は、正しく製作・取付を行わないと混乱をまねいてしまうことがあります。
今回はそんな手すり点字について詳しく解説してまいります!
目次
- 手すり点字のデザインは決まってる!? 製作時のポイントについて
- 正しい場所に取り付けないと意味がない! 手すり点字の取付位置
- まとめ
1.手すり点字のデザインは決まってる!? 製作時のポイントについて
手すり点字のレイアウトはJIS規格で決められています。
大きなポイントは以下です。
・3行以内にする
・現在階を先に書き、改行し、矢印のあとに行先階を表示する
・現在の階数およびフロア情報は点字の末尾に表示する
このほか、素材や点字の厚み、点字自体の大きさなども決められています。
「ただ点字を打てばいい」というものではなく、厳密なルールに沿って作る必要がある商品なのです。
もしも特殊な手すり点字をご希望でしたら原稿の作成をおすすめします。
社内チェックにプラスして、視覚障害者協会に監査を依頼することができます。
公共交通機関などへ設置する際には監査を希望される方も多いので、ぜひご一考くださいね。
2.正しい場所に取り付けないと意味がない! 手すり点字の取付位置
手すり点字は取付位置にもルールがあります。
主なルールはこちらです。
・円形状の手すりでは点字はやや壁際に表示する
(3行のときは3行目が手すりの真上にくるようにする)
・平面状の手すりでは平らな部分から点字がはみ出さないようにする
・手すりが2段になっている場合は上部側に設置する
手すり点字はその特性上、位置が少しずれただけで誤読を招いてしまいます。
目の不自由な方は「見て」把握することができないためです。
なので、施工のときも細心の注意を払う必要があります。
そのほか、取り付ける手すりに凹凸がないか、冒頭で書いたように熱くなる素材を使っていないかなど、誰かが「さわる」前提でチェックしていくことが大切です。
3.まとめ
今やどこでも見かけるようになった手すり点字ですが、残念ながらJIS規格に則っていないものも多いです。
全ての方にやさしい建物であるためのバリアフリーサイン。
せっかくなら、正しく作って正しく設置して、安全に使ってもらいたいですよね。
フジタでは手すり点字のほかにも、点字案内板やオールジェンダーサインなど、さまざまなバリアフリーサインをお作りしています。
建物のサインでお悩みの方は、ぜひ以下のバナーからご相談ください!
最適なご提案をさせていただきます。