3月も今日で終わりですね!!田中です!
明日から4月ということで新たなことに挑戦する人も多いのではないでしょうか。
フジタでは新入社員が入社します。
新しい人が入ることで、より一層挑戦することが増えるかと思います。
楽しみです^^
さて、今回はピクトグラム(ピクトサイン)の歴史について書いていきます。
今ではサインには欠かせないピクトグラムですが、その歴史はとても古いものです。
しかし、今の形となり、様々な種類が出て建物に使用されるようになったのは、100年も経っていない最近の話なのです!!
そしてそんな中に日本人のおもてなしの心がチラッ|ω゚○)
是非ご覧ください!
目次
◆ ピクトグラムとは?
◆ ピクトグラムの起源
◆ ピクトグラムが現在の形になるまで
◆ ピクトグラムと東京オリンピック
◆ まとめ
ピクトグラムとは?
ピクトグラム(pictogram)あるいはピクトグラフ(pictograph)は、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれています。文字で表現する代わりに視覚的な図で表現し、言語関係なく情報の伝達を行うツールとして用いられています。
文章ではわかりずらいので、ピクトグラムがどういったものなのか理解するために、皆さんに体験してもらおうと思います。
まず想像してみてください…( ˘ω˘)
初めて入ったデパートで、今あなたはすごくトイレに行きたい状況です。あなたはまずどこにトイレがあるのかサインを探すはずです。
そしたらサインを見つけました!!
それがこれ…
はい!!トイレへ行ってください。
と言っても英語がわからない方には全く意味がなく、また読むのに時間がかかってしまいます。
しかし、ピクトグラムを使うと!
あ!右にトイレがある!とすぐわかります。
言語に関係なく図で伝える。これがピクトグラムです。
ピクトグラムの起源
ピクトグラムを「文字で表現する代わりに視覚的な図で表現すること」とすると約3万2000年前のショーヴェ洞窟の壁画に行き着きます。
その時に言語や文字があったかはわかりませんが、図や絵から人は意志を伝えていたということがわかります。象形文字も同じように、絵が元になっているので同じことが言えますね!
ピクトサインは、ある意味人間の原始的な伝達方法に立ち返って出来上がったものなのかもしれません。
ピクトグラムが現在の形になるまで
現在のシルエットのようなサインになったのは、1920年代教育者・哲学者のオットー・ノイラートとイラストレーターのゲルン・アルンツによって作られたものが始まりです。これは、アイソタイプ(Isotype)と呼ばれています。
オットー・ノイラートは、オーストリアの科学哲学者、社会学者、政治経済学者です。そんなグラフィックとは違う分野の彼がなぜこのようなピクトグラムを作り出したのでしょうか?
それは、統計グラフとグラフィックデザインを組み合わせて、社会的、経済的動向を誰もがわかるようにするためなのです。
下の図をご覧ください。
この図を見ていただければわかるように文字がなくても商業船の保有数の増減が、国と年代とともに変化していることが一目でわかるりますよね!
http://www.gerdarntz.org/
結果的にこのアイソタイプは、公共の場所にある様々な標識に大きな影響を与えました。
ピクトグラムと東京オリンピック
ピクトグラムが広まったのは、1964年東京オリンピックでした。
英語によるコミュニケーションが難しい当時の日本で、外国人とコミュニケーションをとるために使われ始めました。
http://gigazine.net/news/20100903_olympic_pictograms/
外国人観光客が迷わないための案内表示は、1964年五輪でも大きな課題となったようです。「日本には何千種類の家紋があるので、伝統的遺産を活用して、外国人が困らないよう、誰が見ても分かるものを作ろう」という勝見勝の呼びかけで、当時、第一線で活躍するデザイナー11人が集まり、製作されました。
制作に約4か月かけ、今ではおなじみのトイレや食堂など39種類のピクトグラムを完成させ、「社会に還元すべきだ」という勝見勝の考えで著作権を放棄したため、世界中に広まりました。
http://www.yomiuri.co.jp/matome/20150610-OYT8T50263.html
実は今世間に広まっているピクトグラムは日本人のおもてなしが作り上げた!っと言っても良いのかもしれません^^
まとめ
ピクトグラムの歴史を調べることで、まさか日本の「おもてなし」の心が見えてくるとは思いもしませんでした。
何気なくピクトグラムを使用する機会がありますが、こういった歴史や作った人の背景を知ることでいっそう愛着が湧いてきますね^^
1964年の東京オリンピックでおもてなしの気持ちから生まれたピクトグラムですが、2020年の東京オリンピックではどんなピクトグラムが使用されるのでしょうか!
今から楽しみです♪