サインには様々な表示方法がありますが、
これまではUV印刷とシルク印刷について紹介してきました。
こちらでも少し紹介させていただきましたが、
今回はカッティングシートだけに焦点を当ててご紹介します!
目次
◆ そもそもカッティングシートとは?
◆ シートの種類
◆ カットの工程
◆ カッティングシートを使うメリットとデメリット
◆ まとめ
そもそもカッティングシートとは?
カッティングシートとは?
一般的には塩化ビニール製の薄いシートで、
裏に粘着剤ついたシール状のものを指します。
「カッティングシート」とは本来、株式会社 中川ケミカル様の商標で、
「カッティングステッカー」「マーキングフィルム」などが一般名称です。
用途としては屋内、屋外看板やお店のショーウインドウの装飾、
車やバイクのステッカーやラッピングなど身近で多く使用されています。
↓弊社で製作した自動ドアのカッティングシートです♪
2014年11月納入 東京都 和洋九段中学校・高等学校 食堂
シートの種類
シートには屋内用、屋外用の2種類あります。
屋内用のものは粘着の性能や耐候性が屋外用と比べて劣りますが、
安価で手に入れることが出来ます。
屋外用のものは反対に、少し割高にはなりますが
粘着の性能や耐候性に優れています。
耐候性とは、屋外で使用された場合に
変形・変色・劣化等の変質を起こしにくい性質のことを言い、
シートには屋外耐候年数が決まっています。
大きく分けて中期(3〜5年)と長期(5〜7年)のものがあり、
フジタで起用しているものでいうと、
代表的な屋外用シート、中川ケミカル様のタフカルが長期。
こちらも有名な、3M様のシートは中期となります。
※あくまで目安で、設置場所や環境など様々な要素により、年数は異なります。
他にも表面がツヤのもの、マットのもの、
透明・メタリック・蛍光・夜光・壁紙用のものなどなど…
種類は様々で、そのシートに応じて用途や貼り方も変わってきます。
カットの工程
カットの方法は機械を使うだけでなく手でもできますが、
プロッターというマシーンで文字や絵柄にカットして、
サインや装飾品などに使うケースも多くあります。
ここでシートをカットする工程のご紹介です!
- イラストレーターというソフトで切りたい形のデータを作ります。
- プロッターに切りたいカッティングシートをセットします。
- カッティングシートの種類に応じてプロッターの刃や設定を変えます。
- イラストレーターで「プロット」を選択するとカットが始まります。
以上で出来上がりです!
フジタで利用しているのは図左のマシーンで、
右の図はシートをカットする刃の拡大図です!
シートの厚みや種類に合わせて刃とシートとの距離を調節しています。
また、刃を専用のペン型に付け替えることで
輪郭線のみの原寸原稿の作成も可能です。
原寸原稿は、現物を場所に合わせたいけれど
カラーの原稿を出すほどでもない…
という現場のお客様に多くご利用いただけております♪
カッティングシートを使うメリットとデメリット
メリット
- 屋外で使用出来るシートがある
- 耐候性に優れている(屋外用に関しては3〜7年使用可能)
- 1枚からの小ロットでも無駄なコストが発生しない
- ガラス、車、プラスチックなど様々な場所に貼れる
- 発色が良い
デメリット
- シートに印刷は出来ない
- 印刷と比べて色が限定される
- 多色の表示の場合、一色ごとの加工が必要になる
- 細かい表示の製作が難しい(弊社では文字の場合、2cm角以上でお願いしています。)
まとめ
余談にはなりますが…
今年6月に参加しました「第三十回SIGN EXPO 2015」で
車にカッティングシートを貼る、「カーラッピング」の実演をしていました!
車のような曲面にもキレ〜イにシートを貼っていて、とても驚きました。
カッティングシートは用途が様々なので、
皆様の周りでも色々な場面で活躍しています。
是非、街中で探してみて下さいね〜^^
今回はシートの基礎知識のみのご紹介でしたが、
シートの貼り方やインクジェットシートの違いなどなど…
詳しくご紹介していきますので乞うご期待!!!