先日お客様とお電話のやり取りをしていると、こんなご質問をいただきました。
「・・・ところで、「R付き」の「R」ってなんですか?」
そういえば私も最初はわからなかったなぁ、と思いだすとともに、意外と仕様を指す言葉で伝わっていない言葉は多いのでは?と考えさせられました。
と、言うわけで、本日は室名札の使用を指す際に使われる言葉を改めてご紹介したいと思います!
目次
- サイズを表す言葉
- 加工を表す言葉
- まとめ
1,サイズを表す言葉
先日「フジタのカタログの見方教えます!」の記事の中でもご紹介しましたが、
フジタのカタログには当然ですが商品のサイズについて記載があります。
(赤丸の部分です)
サイズはW/H/Dで表されています。最近は家具などでもこの表記が書かれていることが多いですよね。
W(Width)・・・幅(横)を指します。
H(Height)・・・高さ(縦)を指します。
D(Depth)・・・奥行(厚み)を指します。
※室名札の場合、文字が読める向きに置いた状態で縦・横が決まります
このほか、
L(Length)・・・長さ
※フジタでは天吊りサインに使用するパイプの長さを指す時などに使います。T(Thickness)・・・厚さ
※フジタではアクリルなどの平板に対して使うことが多い言葉です。厳密には単位を表すものではありません。
で大きさを表すこともあります。一口に「サイズ」と言っても色々ですね・・・。
ちなみに幅(横)を「ワイド」と言うこともあります。恥ずかしながらずっと「W」は「ワイド」の略だと思っていましたが、実は違うんです・・・。
また、サイズを表す時「外寸」「内寸」などという言葉を聞いたことはありませんか?
これはもともと紙器(段ボールなど)用語だそうですが、フジタでも室名札を指す際に使用します。
外寸・・・製品の一番外側の部分の大きさ。フジタのサイズ表記は基本的にこの外寸です。
内寸・・・フジタではフレームや金具など、表示を載せることができない部分を除いたサイズをこう呼びます。
「表示有効寸法」「見え寸」という言い方もします。板寸・・・内寸とも似ていますが、フレームなどを用いた商品の場合、そこに入れる板の寸法を指します。
でも言葉だけでは何が何だか・・・。
ではこれらの言葉を踏まえて、FA81を例に見てみましょう。
FA81の場合
外寸(金具を含めた大きさ)は W255/H82/D15
板寸(金具に入れるアクリル板の大きさ)は W250/H80/T15
内寸(表示の入る部分の大きさ)は W231/H80 です。
少しイメージがつかめましたでしょうか?
2,加工を表す言葉
冒頭でお話しした「R付」とは、角を丸くする加工のことです。
R(Radius)・・・半径。R付き、とは角に丸みをつけること。丸みを付けた部分の半径の値がRの値になります。
例:
例えば角をR付にした商品がこちら(FW200R)
こちらはR20の加工が施されています。
また、四方を面取り加工したものもあります。こちらは「C」で表されます。
C(chamfering)・・・面取り。角を斜めに削る加工のこと。
※面取りの角度が45度の場合だけCで表します。
例えばC2とは「角から1辺が2mmの直角二等辺三角形を切り取る」という意味です。
面取り加工のをした商品の例がこちら
←角を拡大するとこのようになっています
既製品の場合R/Cともに大きさが決まっていますが、別注など「この大きさで加工してほしい」という場合にはこちらを参考にご指示くださるとスムーズです。
3,まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく使っている言葉でも、いざどんなものかと説明するのはなかなか難しいですね。
カタログや図面など、フジタからお出ししている資料は様々ですが、基本的には上記をもとにサイズ・仕様を表しています。
別注などのご指示をいただく場合にもこちらを参考にしていただければ幸いです。
「これはどういう意味?」などご質問がございましたら、ぜひぜひお問い合わせくださいませ!