こんにちは!みなさんはオストメイトという言葉をご存知でしょうか?
あるいは、街中の多目的トイレなどでこんなマークを見たことはおありでしょうか?
このマークは、お腹の十字がストーマ(人工肛門)を表す、ストーマ保有者やオストメイト対応設備を表しています。
私もフジタに入社するまでは、目にしているはずなのですが意識したことがなく知りませんでしたが、ある調査会社の調査では日本国内には11万から12万人のオストメイトがいると推定されています。
本日はなかなか知られていませんが、たくさんの方に必要とされているオストメイトについてご紹介していきます。
目次
- オストメイトって何?
- オストメイト対応トイレには何がついているの?
- オストメイト表示ってなぜ必要?
- フジタでできるオストメイト表示
- まとめ
1,オストメイトって何?
オストメイト(Ostomate)とは、癌や事故などにより消化管や尿管が損なわれたため、腹部などに排泄のための開口部(ストーマ(人工肛門・人工膀胱))を造設した人のことをいう。単に人工肛門保有者・人工膀胱保有者とも呼ぶ。
オストメイトとは上でご説明したように、病気や事故で消化管や尿管を損なった場合に人工肛門、人工膀胱(ストーマ)を増設している方を指します。
お腹に一時的に排泄物をためる「ストーマ装具(パウチ)」をつけており、定期的に排泄物を流したり、周りを綺麗にする必要があります。
2,オストメイト対応トイレには何がついているの?
オストメイト対応トイレではパウチを洗うための汚物流し、お腹を洗うための水栓器具が備えています。
簡易な設備だと洋式トイレの便座の形が前が広い形に変化したものや、パウチを洗うための水栓口を追加するタイプものがあります。
既設の洋式トイレに追加するため、比較的安価に設備が整えられる・面積の狭い多目的トイレなどにもつけやすいといったメリットもありますが、
温水が選べない・姿勢が中腰などになり使いにくいなどの問題があります。
本格的な設備になると混合水栓タイプで温水が利用できるものや、高さ調整ができるもの、シャワーヘッドが備えられており汚れた腹部の洗浄もしやすいものなどがあります。
多目的トイレ内でよく見かける便器とは別に備えられた大型の洗面台のような形をしている設備です。
独立タイプは洋式トイレとは別に存在するので広い面積を必要としますが、立ったままの姿勢で洗浄できるなどのメリットがあります。
その他、作業台や取り付け位置を確認するための鏡など様々な設備を必要としています。
3,オストメイト表示ってなぜ必要?
さて、オストメイト対応設備が備えてあるのはたいてい多目的トイレですが、わざわざオストメイト表示をすることがどうして大切なのでしょうか。
一つ目は、
・オストメイトの方自身が設備があるトイレを見つけやすくするため
ですが、
もう一つ大切な理由があります。それは、
・ストーマ保有者が多目的トイレに入りやすくするため
です。ストーマをつけているかは外見上ほぼわからないので、オストメイト設備を必要とされている方が身障者トイレや多機能トイレに入りづらく感じたり、注意されたりするのを防ぐ効果があります。
以前の記事↓
でも同様の問題を取り上げましたが、立って歩いている人が多目的トイレを使っていると「本当に必要な人が使えなくなってしまう」と親切心や正義感で声かけをしている方もおられますが、一見してわからない人も多目的トイレを必要としています。
必要としている方みんなが気持ちよく使えるように心がけたいですね。
4,フジタでできるオストメイト表示
さて、では フジタでご利用いただけるオストメイトピクトをご紹介します!
オストメイトは2020年の東京オリンピック・パラリンピックにむけた平成29年のJIS改正で新たに追加されたピクトの一つです。
まずはJIS規格に対応したピクトは以下の3種です。
次にJIS以外のオリジナルでカタログ掲載しているピクトは以下のものがあります。
その他、カタログには掲載していませんがこういったピクトもございます。
5,まとめ
いかがでしょうか?
ピクトは規格色なら追加料金なしでご自由に変更いただけます。
またバランス変更や指定色も別途料金にて対応させていただきますので是非お気軽にご相談ください♪