ピクト1

こんにちは。東京支店の岸本です。

2020年10月に新しく発行されたVol.17のカタログですが、
早くもたくさんのお客様のもとでご活用いただいています。
皆様、ありがとうございます。

Vol.17への改定に伴い、カタログに掲載されているJISピクトも更新されていることに
皆様お気づきでしたでしょうか?

中には見慣れないものもあるかと思います。
今回はVol.17にて新しく掲載されたJISピクトの一部を紹介させていただきます。

目次目次

  1. 男女共用お手洗い
  2. 介助用ベッド
  3. カームダウン・クールダウン
  4. まとめ

1,男女共用お手洗い

ピクト2

まずはこちらの「男女共用お手洗い」のピクト。
一見するとよく見る男女トイレのピクトから、中心の棒を抜いただけのように見えますが……?

ピクト3

こちらは「共用」であることに意味がございます。
直接的な「オールジェンダー向け」という表現が無いことから、
いかなる性を持つ方々にも利用しやすいトイレを表すピクトになっております。
近年の「ジェンダーフリー」への意識の高まりから制定されたピクトですね。

 

2.介助用ベッド

ピクト4

こちらはバリアフリートイレ等に設置されている「介助用ベッド」を示すピクトになります。
バリアフリートイレは障がいを持った方や高齢者、妊婦の方など誰もが使用できる
「ユニバーサルデザイン」に基づいたトイレになります。

しかし、一方で設備の集中等による混雑を招いたり、設備の有無が不明確で、
その設備を必要としている方にとって不便を感じたりするなどの問題
も抱えております。

ピクト5

バリアフリートイレ内の設備をわかりやすく表示することでそのような問題の解消にもつながりますし、
進む高齢化社会の影響によってより需要が増えていくピクトだと思われます。

 

3.カームダウン・クールダウン

ピクト6

こちらは「カームダウン・クールダウン」のピクトになります。
この言葉自体、聞いたことが無い方も多くいらっしゃるかと思います。
どのような方々が利用する設備なのでしょうか。

外部の音をなるべく遮り、外気温や湿度に左右されず、気持ちを落ち着かせることが
必要になる方々で、発達障害の方、知的障害の方、精神障害の方、認知症者等が利用されます。

(引用:カームダウン・クールダウン Calm down,cool down について

上記のように、発達障がいや知的障がいなどを持つ方々にパニックが生じた際に落ち着ける、
またはパニックが起こるのを予防するための場所
になります。

ピクト7

現在、羽田空港や成田空港など空港を中心として設置が進められております。
慣れない移動や騒々しい環境は誰にとっても少なからずストレスになりますが、
上記のような障がいを持つ方々にとってはさらなる負担になります。

目には見えにくい障がいを持つ方々も安心して利用できる設備として、
今後も増えていくことが予想されます。
このピクトも今後ますます注目されるかと思います。

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はVol.17で新しく追加されたピクトについて紹介させていただきました。

どんどん変わっていく時代に合わせて新しいピクトが生み出されていることがわかります。
こうしたピクトグラムは、陰ながら私たちの生活を支えています。

今後もぜひ注目していきましょう。

 

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