文字バランスTOP2

サインには様々なサイズがあります。
株式会社フジタではサインのサイズにあった表示をバランスよく配置する工夫をしています。
実は書体によっても細かい調整を行なっています。
今回は単なる文字情報だけに留まらない、文字バランスのこだわりをご紹介します。

 

目次目次

  1. どっちが見やすいでしょうか?
  2. 3つの美ポイント
  3. ピクトとのバランス
  4. まとめ

 

1. どっちが見やすいでしょうか?

AB比較

突然ですが こちらのAとBの室名サイン、どちらがバランスが良く認識しやすいと思いますか?

実はこの2つのサイン、文字バランスを調節しているものと、していないもの。
なのですが分かりますか?

答えは…

 
 

A がバランス調節していないサイン
B がバランス調整しているサインなのです。

そういえばなんとなく…。と感じられると思います。

AB比較2
こうして線を引くと分かりやすいのですが、数字の2を調節しています。
漢字のサイズより2mm大きくして、文字のベースラインを下げています。

書体にもよりますが、サインによく使用されるこのスーラDBという書体は漢字より数字がすこし小さい為、漢字の横に並べると目立ちにくくなります。
わずかなミリ単位の差ですが、これが実際にサインとして取付けたときの視認性をあげる重要な調節なのです!

 

2. 3つの美ポイント

美しい文字バランスをつくるうえで主に心掛けているポイントは3つあります。
(※書体によっては例外もあります)

その1 正体であること

正体

正体とは文字のサイズが横に伸びたり縦に伸びたりしていない文字のこと。
文字数によっては長体(横幅より縦幅が長い文字)をかけますが、なるべく正体であることが理想なので、間隔を詰めたり、カタカナや伸ばし棒など横幅が短くても読みとりやすい文字を短くし、その分漢字など複雑な文字の横幅を正体に近づける調節を行ないます。

その2 文字間隔が均等に見えること

間隔

書体によっては平打ち(そのまま打った状態)でも間があいて見えたりするので均等に調節します。
「多目的トイレ」では、全体的に間隔がバラバラなので均一に見えるよう揃えます。
実際に同じ数値で間隔を空けてはいませんが、調整ありのほうが揃っているように見えませんか?

その3 文字の太さが均一に見えること

太さ
調整なしの文字は同じ太さの書体を使用していますが、ルビの文字が小さい為に細く見えてしまいます。
数値的に完全に同じにするまではいきませんが、太めにすることで全体のバランスが整って見えます。

 

3. ピクトとのバランス

ピクトと文字2
ピクトと文字の表示も、同じ文字内容ですがバランスで大きく印象が変わります。
設置する施設の雰囲気や利用されるお客様のお好みに合わせて調節いたします。
比較的に小さめの文字であるほど落ち着いた印象を与えますね。

 

4. まとめ

こんな細かい所まで調節していたの?と驚いていただけましたか?
誰もこんなところまで気にかけてないだろう…と思われた方もいらっしゃるかと思います。
私も入社当時、先輩に教わったとき思いました。笑
でもいまでは街中でサインを見つけて調節されてない文字バランスを見ると、
「ああ、バランス調整すればもっと見やすくなるのに!!」と、もどかしく感じています笑

意識はしていませんが、誰しも美しいものには目を惹かれますよね。
美しいバランスのサインは誠実さ信頼性のアピールにもつながると思います。
それができるのもサインを専門に扱っているフジタならではの誇れる一手間です。

 
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