皆さんはユニバーサルデザインという言葉を聞いたことはありますか?
聞いたことはあるけど何の事だろう?という方のために、ユニバーサルデザインの起源から、
デザイン例までご紹介します ̄O ̄)ノ
目次
◆ ユニバーサルデザインの起源
◆ ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い
◆ ユニバーサルデザインの7原則
◆ デザイン例
◆ まとめ
ユニバーサルデザインの起源
ユニバーサルデザイン(UD)とは?
ユニバーサルとは「あらゆる、全ての」という意味で、ユニバーサルデザインは「全ての人のためのデザイン」ということです。文化や言語、国籍、年齢、性別などに関わらず、できるだけ多くの人が初めから利用できるように、施設や商品、情報を設計(デザイン)すること、またそれを作り出すプロセスのことです。
ユニバーサルデザインは、1980年代にアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス博士が提唱したのが始まりです。自身も車椅子を使用していたロナルド・メイス博士が、より人々の不便をなくすために、バリアフリーに代わる考え方として提唱しました。日本では1995年頃からユニバーサルデザインという言葉が知られるようになり、この考え方は企業でも徐々に取り入れられるようになっています。
ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い
バリアフリー
対象:障がいのある方、高齢者、ケガや病気の方など特定の人々
時期:バリア(障壁)を後から取り除き(フリー)、改善することで快適な環境を作る。
ユニバーサルデザイン
対象:全ての人々
時期:はじめから快適な環境を作る。
ユニバーサルデザインは、バリアフリーの一歩先の考え方とも言われています。どちらも必要な考え方で、より快適な環境を作ることを目指しているという方向性は同じです。
ユニバーサルデザインの7原則
ロナルド・メイス博士を中心に、ユニバーサルデザインに関する7つの決まりごとを定めたものが、「ユニバーサルデザインの7原則」です。
- 誰でも公平に利用できること。(公平)
- 使う上での柔軟性があること。(自由)
- 使い方が簡単ですぐわかること。(簡単)
- 必要な情報がすぐに理解できること。(明確)
- うっかりミスや危険につながらないデザインであること。(安全)
- 無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること。(持続)
- アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること。(空間)
デザイン例
ユニバーサルデザインに基づいて考えられた、身近なものをご紹介します!
①缶ビールの表示
アルコール飲料には点字と文字で、お酒であることを伝えています。目の見えない方や、小さな子どもでも缶の中身が区別できます。
②シャンプーについたギザギザ
シャンプーの容器には図のような突起がついており、リンスにはついていません。これは目の見えない方だけでなく、シャンプーをしていて目をつむっている時でも、シャンプーとリンスを区別できる仕組みです。
③使いやすい自動販売機
硬貨を一度に何枚も入れられる投入口がついていたり、上段商品の購入ボタンを誰でも手の届く位置にもボタンがついている、商品の取り出し位置をかがまず楽に取り出せる位置にする等の工夫のされた自動販売機があります。
また、7原則それぞれの事例をわかりやすくまとめていらっしゃるサイトも多くあり、「株式会社イセトー様」の特設サイトがとても見やすいページでしたのでこちらも御覧ください⬇️
株式会社イセトー様(イセトーユニバーサルデザイン特設サイト)
まとめ
ユニバーサルデザインという考え方は、街全体で考え取り組まれている地域も多く、企業でも商品開発の際などに取り入れられています。
皆様の周りにも、ユニバーサルデザインに基づいた商品や施設が案外たくさんあるのかも?是非、探して見てくださいね(^0^)
次回は「サインに関するユニバーサルデザインの考え方」についてご説明致します♪