こんにちは!京都の村川です。
今回のサインの知恵袋ではカッティングシートの種類と見分け方をご紹介します!
一見同じカッティングシートですが、各メーカーごとに特徴があります。
この記事を読めばサンプルでもらったカッティングシートの端切れから、いろんなことがわかりますよ♪
あなたもカッティングシートマスターになっちゃいましょう!
目次
- カッティングシートとは
- 主な銘柄
- 見分けるコツ
- 保存方法
- まとめ
1,カッティングシートとは
カッティングシートとは一般的には塩化ビニール製の薄いシートで、裏に粘着剤ついたシール状のものを指します。
フジタでは通常UV印刷にてサイン製作をしておりますが、屋外設置の場合はカッティングシートまたはインクジェットシートにてお作りしております。
また、屋内用サインでもお名前の変更などで差し替えが必要な場合、張り替え可能なカッティングシートであえて表示する方法もあります。
カッティングシートは各銘柄によって耐候性・価格帯や色の豊富さなど特徴があります。各銘柄の特徴は次の章でご紹介しますね☆
シートの基礎知識については知恵袋の過去記事でも取り上げておりますのでご興味があれば是非ご一読ください。
カッティングシートには屋内用・屋外用がある!知っておきたいカッティングシートの知識
2,主な銘柄
フジタで主に取り扱っているシートは以下の銘柄です。
中川ケミカル株式会社:タフカルシリーズ/ノックスシリーズ
中川ケミカル株式会社様のシートのラインナップの中でも優れた耐候性を持つシリーズです。屋外実績5年〜7年の耐候力をもち、屋外看板・サインに最適の素材となっています。不透明色・半透明色・透明色あわせて362色とカラーバリエーションも豊富です。
3M:スコッチカルフィルムJシリーズ
スコッチカルは3Mジャパン様の単色シートの銘柄で、こちらも優れた耐候性をもち、中川ケミカル様とはまた違った不透過色・透過色の207色の豊富なカラーバリエーションがあり、フジタも愛用しております。
3M:ダイノックシリーズ
ダイノックシートは木目や金属など多様な素材の質感を再現し900種類を超える色柄があるシートシリーズです。厚みがあり貼りやすいのも特徴です。
フジタのFAWプレートやWAプレートもUVにリニューアル以前はこちらのシートの木目を使用しておりました。
以前の知恵袋でも取り上げていますので是非ご覧ください♪
きっとあなたも欲しくなる!バリエーション豊富なダイノックシート
ニチエ株式会社:リベルタカラーリングシート
ニチエ株式会社様のリベルタシリーズは、優れた耐候性とお求めやすい価格で人気です。色数は150色ですがパステル調の淡い色味が豊富な銘柄となっております。フジタの白シートといえばコレです♪
色目は銘柄を表す記号+数字で表されることが多いです。
例えば
●スコッチカルフィルムJシリーズ:SC◯◯(数字)
●リベルタカラーリングシート:LCS-◯◯(数字)
そのあとに色の名前がつくこともあります。
SC670 アドリアティックブルー /SC632 イースターエッグ・・・ロマンティックですね。オリンピックイエローなどおもしろい名前も多いです^^
3,見分けるコツ
ではカッティングシートの見分けるコツをご紹介します。
●色の違いで特定
見本帳を各メーカーに問い合わせると入手できます。(有償の場合もあるので注意してください)
一見同じ赤いシートでも各メーカーで微妙に色の違いがあります。
●触ったり、ちぎった感触で特定
ダイノックは厚みも素材感も違うので一目瞭然ですが、単色シートもシートそのものの材質や厚み、表面の質感も異なります。
私の経験上では、屋内用シートは屋外用より分厚目で引っ張っても伸びずにちぎれることが多いです。熟練すれば、達人のように見るだけでわかるようになる・・・かも(笑)
●離型紙で見分ける
ズバリの情報を持っているのは離型紙です。(りけいし/ライナーとも呼ばれます)
通常納品する場合はリタック処理を施しておりますので、皆様のお手元にはリタックシートの離型紙しか届きませんが、
カッティングシートそのものの離型紙の裏には各銘柄ごとに異なるプリントが施されています。
中川ケミカル様
3Mジャパン様
ニチエ株式会社様
100mmごとの方眼目盛りがついているのも便利で良いですね。
もし混ざってしまった場合にシート見本から色を見比べつつ種類を特定するのですが、まず銘柄がわからないことにはどのシート見本を使えば良いのかわからない・・・!でも離型紙を見ればメーカーがわかるので余計な手間を省くことができますね。
4,保存・整理方法
同業社様向けの情報かもしれませんが、大量の種類のシートを保存するのに、フジタで行っている保存の工夫をご紹介します。
まずは保存場所
●直射日光に当たらない冷暗所で保管
耐候性のあるカッティングシートにとっても、長時間紫外線に当たることは色あせや変形の原因にもなります。直射日光に当たらない冷暗所で保管をしてあげてください。(食べ物みたいですね)
●折れ目などがつかないように立てるor吊るして保管
シートはビニール樹脂を用いたものが多く、折れ目は見た目を損なうばかりでなく強度にも関わります。また、シートをカッティングマシンで加工する際にも引っかかりの原因になります。ロールで保管の場合は柵などを設けて立てたり、吊るしてシートそのものに重量がかからないようにしましょう。端切れの場合はファイル等に入れて保管しましょう。
5,まとめ
いかがだったでしょうか!
この記事を通じてシートを身近に感じてもらえれば幸いです。フジタでは1枚からでもシートの出荷を承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ♪