6月になりましたね!
紫陽花がそれらしい形になってきて梅雨もそろそろかといった雰囲気ですね。
農作物が育つようしっかり土壌を潤してほしいと思います。
さて本日の記事は「木製銘板の種類」についてご紹介します!
一般的によく見かけるもので言えば、老舗のお店などに掲げられている看板ではないでしょうか。
目次
- 木製銘板とは
- 木材の種類
- 表示方法の種類
- まとめ
1,木製銘板とは
木は日本で古くから親しまれてきた素材です。
ふたつとして同じ木目がなく、表情も豊かで様々なものづくりに使用されてきました。
無垢のまま彫刻したり、塗装してまた違った雰囲気に作りあげたり、加工によって様々に変化します。
そんな表情豊かで温かみのある木に、建物の名称を表示したものを「木製銘板」と呼んでいます。
木製銘板は、フジタでも室名サインや案内板と共に、ご提案しているサインのひとつです。
合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材。
割れやひびなどが入りやすいが、天然木本来の風合いを持ち、室内の湿度を調整する働きもある。
2,木材の種類
木製銘板で使用されることの多い主な材をご紹介いたします。
桂(かつら)材
材質は柔らかく仕上がりも美しい為、彫刻に向いた材料です。
色はやや赤褐色を帯びていて木目は細かく落ち着いた印象を与える木材です。
しかし耐久性は欅材ほど高くないので屋内での使用をおすすめします。
欅(けやき)材
とても丈夫で耐朽性に優れた材料で、屋内外を問わず広く看板に使用される木材です。
材質は硬いので加工には少し時間が掛かかります。
栓(せん)材
欅に似た材質の木材で、欅材ほどではありませんが耐朽性に優れています。
材質は柔らかく加工に優れています。
着色することでさらに欅に似せることができるので、代用材として使用されることもあります。
3,表示方法の種類
木製銘板の表示方法は主に彫刻文字になります。
彫り込みの方法としては、手彫り、サンドブラスト彫り、ルーター彫り、などがあります。
外部に設置する銘板は、無垢板では耐久性が弱いので、被膜塗装で表面に被膜を作る塗装や防腐処理をします。
【かまぼこ彫り】
文字線の外側から彫り込まれ中央部分を盛り上げるように彫る方法です。
断面を見るとかまぼこのような見た目からそう言われています。
まさに銘板などの大きい文字に適しています。
文字が浮かび上がって見えるので存在感を出したいときによく使用される表示方法。
額彫りとも言います。
【平底彫り】
底部分を平らに彫る方法です。
こちらは銘板というよりかは、注意書きなど文字がたくさんある場合に使用されることが多い表示方法です。
比較的小さい文字にも対応できます。
【浮き出し彫り】
表示内容を浮き立たせて周りを彫る方法です。
かまぼこ彫りと組み合わせることでより存在感のある文字にすることができます。
【石屋彫り】
浮き出し彫りの逆で、文字部分を彫り込む方法です。
深く彫り込むことによって、光の加減で陰影ができます。
【V字彫り】
文字の部分をVの字のように彫る方法です。
文字の線が10mm前後の小さな文字のときに行われます。
やげん彫りとも言います。
4,まとめ
いかがでしたか?
木製銘板の彫刻といっても様々な種類があることをご紹介しました。
書体や彫り方を変えることで、雰囲気の違いを楽しめるのでおもしろいですね。
今回は彫刻の銘板をご紹介しましたが、屋内で使用する場合にはUVダイレクト印刷でも表示が可能です。
他には木製プレートの上にステンレスの切文字を貼り付ける仕様などもできます。
フジタではこのような銘板の原稿も作成しております。
手書き文字をトレースして使用することもできますので、木製銘板をお考えの際には是非フジタへご相談くださいませ。