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こんにちは。東京支店原稿担当の岸本です。

Illustratorでのデータ作成時、意外と漢字の入力で躓くことはありませんか?
「見たことあるけど読めない……」といった問題の他に、
「変換で出てこない!」なんてこともあるのではないでしょうか。
今回はIllustratorでの漢字の入力についての知恵袋です。

目次目次

  1. こんなにある!「異体字」
  2. 変換で出てこない漢字をIllustratorで入力するには?
  3. まとめ

 

1.こんなにある!「異体字」

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左の漢字はお馴染みの「高」という漢字です。
右の漢字は、特に人名でよく見かけられるのではないでしょうか。
いわゆる「はしご高」と呼ばれている漢字で、「髙」という漢字と同じ意味を持つ
「異体字」という扱いになります。

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こちらは人名でよく見られる「渡辺」という漢字です。
こちらの「辺」という漢字ですが……

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今私が入力できる範囲だけでも、こんなに異体字があるのです!
(本当は60種類以上あるとか無いとか……)
もはや間違い探しのようですが、このすべての異体字がどこかで使われているのです。

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他にも「辻」という漢字は2点のしんにょうのものが使われている場合もあれば、
1点のしんにょうのものが使われている場合もあります。
(新聞だと各社で表記が分かれるようです。)

 

2.変換で出てこない漢字をIllustratorで入力する

漢字の変換とJIS規格

先ほど例に出した「辻」という漢字ですが、
Macで通常通り入力してみると、2点しんにょうのもののみが変換候補に出てきます。
1点しんにょうのものは出てきませんでした。

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簡単に言いますと、これにはパソコンが搭載している日本語のJIS規格が関わっています。

JIS90(Windows XP・Mac OS Tiger以前)
JIS2004(Windows Vista・Mac OS Leopard以降)

搭載されているJIS規格の違いにより、表示される字体が異なる漢字があるのです。
「辻」は1点しんにょうのものがJIS90、2点しんにょうのものがJIS2004での対応になります。
そのため、文字を表示する環境で表示される漢字が変わってくるということになります。
(他には「茨城県」の「茨」も実は変わっていたりします。気になる方は調べてみてください!)

 

Illustratorでは「字形ツール」を

ネームプレートがある室名札の原稿作成時など、お名前を入力する機会は意外と多くあります。
一筋縄では変換できない漢字を見かけることも少なからずあります。

では、Illustratorで正しい漢字を入力したい場合はどうすればいいのでしょうか。
そんな時に便利なツールが、「字形ツール」です。

このツールで先述の「辻」の異体字を探してみます。
変換したい文字を選択し、字形ツールの「現在の選択文字の異体字」を選択すると……

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候補が出てきました!後は入力したい文字を選択するだけです。

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簡単に入力することができました。
「字形ツール」を使用すれば、希望のフォントの中で異体字を探すことができます。

 

フォントによっては表示されない漢字も

フォントによっては入力したい漢字がそもそも対応していない可能性もあります。

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お馴染みの創英角ポップ体を選択してみましたが、今度は2点しんにょうの「辻」が出てきませんでした。
(恐らくインストールされていたフォントがJIS90対応の古いバージョンだったためと思われます。)

こういった場合には書体を変えての対応、または文字の作字やトレース等にてご対応いたしますので、
お気軽にご相談くださいませ。

 

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。
普段何気なく使用している漢字ですが、使用されてきた歴史が長いだけあり、
調べてみるとかなり奥が深いです。

変換で出てくる漢字・出てこない漢字にはJIS規格が関わっていて、
使用するフォントによっても対応している・していないがバラバラの状態です。
ですが、フジタでは先述のとおりどのような漢字でも対応させていただきますので、
安心してご相談ください!

 

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