ご注文をいただく商品の表示で最も多いトイレサイン。
そのピクトサインと合わせて製作することが増えているのはトイレ点字サインです。
公園のトイレからデパート、学校などなど。あらゆるトイレで見かけませんか?
フジタでは弱視者、高齢者、健常者にも分りやすい点字サインをご提案・製作しております。
今回はそんなトイレ触知案内板について、製作工程や、どんな情報が表示されているサインなのか等をご紹介します!
目次
- 規定の表示内容
- 規定以外の表示
- 色について
- 製作工程
- 設置について
- オススメ商品
- まとめ
1,規定の表示内容
トイレ触知案内板は基本的にトイレの入り口付近に設置されています。
皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
フジタで製作している点字はJIS規格に基づいた点字表記をしています。
表示内容は多目的トイレと男子トイレ、女子トイレの範囲を表示することが多いです。
表題、解説文、凡例(はんれい)そして平面図の4点が表示されています。
平面図には、図柄が凸に盛り上がっており、凡例にはその図柄が何を示しているのか点字で説明をしています。
トイレ触知案内板では、トイレ内設備の情報をどこまでJIS規定に盛り込むかを制定する上で議論されました。
多機能化が進むトイレには伝えるべき情報がいろいろとありますが、触知案内は情報が煩雑になるほど理解しづらくなることから、必要最小限の設備の規定にとどめられました。
それが写真にもあるように、現在位置・洋式便器・和式便器・小便器・手洗い場・入れない場所(掃除用具入れ等)の図記号です。
トイレ触知案内板を触読することでトイレ全体の位置が認識でき、安心してトイレをご利用していただけます。
2,規定以外の表示
トイレの設備は年々充実してきました。
多目的トイレにあるオストメイト(人工肛門保有者・人工膀胱保有者)の設備や、ベビーチェア、ベビーシートなど。
これらは先ほどの規定の図記号にないものです。
ですがこれらの規定以外の設備の情報を記載してはならないということはありません。
設備を表示する際に新たな図記号を制作することもできますが、その場合凡例だけでなく図の中にあっても記号のそばに点字(略字)を添えることが利用者調査の結果から見ても必要であると言われています。
ですので規定以外の表示は、設置位置にピクトを入れ、そのそばに点字で説明を入れています。
スペース的に点字が入りきらない場合は凡例に記載を入れます。
多目的トイレに使用されるピクトについて詳しくはこちらの記事を御覧ください♪
優先者が一目で分かる!多目的トイレピクトを解説
3,色について
フジタではCUD(カラー・ユニバーサル・デザイン)に基づいたサインの製作を行っています。
色弱者の方にも見やすい色を調節いたします。
CUDに関してはこちらの記事をご覧ください。
↓
製作の際は是非ご相談くださいませ。
4,製作工程
製作工程は、
(1)図面トレース、原稿作成。(illustrator)
(2)レーザー加工・印刷用のデータ作成(illustrator)
(3)板面に点字ピンの差し込む穴開ける(レーザー加工)
(4)点字ピンの差し込み(手作業)
(5)UV印刷
(6)現在位置点字ピンの差し込み(手作業)
☆完成☆
詳しくはこちらの「点字ってどうやって作るの?」でご説明しておりますので、そのなかの「◆ 樹脂点字ピンで作る点字サイン」をご覧くださいませ。
5,設置について
トイレ点字案内板の設置は、触擦範囲の中心が床から1400mm程度となる位置にします。
車椅子を利用されている方にも適した位置に設定しております。
また大きさについては、案内板全体の寸法が横巾1000mm以内、縦巾600mm以内とすることが望ましいです。
6,オススメ商品
トイレ点字案内板におすすめの商品をご紹介いたします。
人気No.1は先ほどからも写真で登場しているアルミフレームのFHQ300です。
サイズはW300mm×H300mm×D15とコンパクトなので、トイレ点字案内板で一番ご使用していただくサインです。
板面は手馴染みのいいアクリルマット板です。
アルミ板に変更も可能です。
アルミ板の場合点字ピンはステンレス製になります。
もう少し大きなサイズをご希望の方は規格のサイズ展開もございます。
アルミ製の枠はフリーサイズ対応なのでご希望のサイズもご指定していただけます。
また別注になりますが、木製のサインをご希望であれば製作可能です。
木枠タイプのTWプレート、タモ材のFWプレート。
お好みの素材をお選びくださいませ。
7,まとめ
いかがでしたか?
弱視者、高齢者、健常者にも分りやすい点字サインであることがお分かりいただけましたでしょうか。
トイレ点字サインでお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。