こんにちは!関根です。
以前の記事にてカッティングシートのデメリットで、多色表示に向かないというお話ししました。
知っておきたいカッティングシートの知識
その訳はカッティングシートは一色ずつ加工しなければならず、手間も費用もかかるからです。
ですが完全にできません!というわけではありません。
だいたい三色ほどが限度だと思っていただくとよいと思います。
トイレサインなどによくある、男子トイレ、女子トイレ、その真ん中の黒い線でできたこちらのピクトはまさに三色です。
多色を苦手とするカッティングシートですがこの三色の表示を製作することは多いです。
今回は“フジタ流”で一色以上のカッティングシートの製作方法をご紹介いたします!
直に板や壁に貼る方法と、転写シートを使う方法の二編構成でお送りいたします(^▽^)
目次
◆ 直貼り用 データづくり
◆ 直貼り用 貼り方
◆ 貼る対象が大きい場合
◆ 転写シート用(リタック) データづくり
◆ 転写シート用(リタック) 貼り方
◆ まとめ
直貼り用 データづくり
一番大事なのはデータづくりです!
それぞれの色を個別に加工するので注意が必要です。
完成させた時にぴったりでないと不恰好ですよね。
まず直貼り編ということで、シートを貼る対象を確認しましょう。
今回は200角の板へ貼り付けします。
【1】データを200角のサイズに設定します。
【2】それぞれの色ごとにデータを分ける。
【3】板の角をゲージ(貼る位置の目安)として残します。
近い側の角をゲージにするとシートが無駄になりません。
【4】それぞれの色のカッティングシートでカットします。
直貼り用 貼り方
【5】ゲージとしている角に合わせて貼ります。
【6】完成…♪
しっかりゲージの位置を合わせればズレることなく貼れます♪
貼る対象が大きい場合
先ほど角をゲージとしましたが、こんな大きい板への貼り付けの場合どうでしょう?
同じように角をゲージとするとシートに無駄な部分が多く出てしまいそうです。
この場合はどれか一色だけをゲージにします。
女子ピクトは角をゲージに。
黒線は女子ピクトをゲージに。
男子ピクトは黒線をゲージに。
すると、カット部分がコンパクトになりシートの無駄を出さずに加工できます。
貼り付ける順番は、女子ピクト→棒線→男子ピクト の順です。
転写シート用(リタック) データづくり
次は転写シート編です。
200角に転写シートを作成するとしましょう。
【1】三色あるうちの一色だけ200角の枠をつけたデータにします。
他、二色は板貼りの時と同じように角をゲージとします。
【2】それぞれの色のカッティングシートをカット。
転写シート用(リタック) 貼り方
【3】角をゲージとした二色のシートを角に沿って不要な部分を切り落とします。
【4】200角の枠をつけたシートを転写シートへはりつけます。
【5】角に合わせて貼り付け、離型紙を剥がします。
【6】転写シートの離型紙を貼り付ける。
【7】枠に沿っていらない部分をカットすれば完成です♪
まとめ
ざっと流れをご紹介しました!
このように多色ピクトをカッティングシートで製作しようとすると、
それぞれの色をカットし、一枚ずつ貼るので少し手間がかかります。
なので数ものには対応しかねるというデメリットがあります。
しかし カッティングシートは発色もよく、外部でも使用でき強度もあります!
応用編として、こちらは七色のシート貼りです!
鮮やかなり・・・・(☆_*)
多色だけどどうしてもカッティングシートで製作したい!という方はフジタへご相談くださいませ。