色の名前、というとどんなものを思い浮かべるでしょうか?
赤、青、黄色・・・パッと頭に浮かぶ色は、基本中の基本の色のみかもしれません。(私もそうです)
実は色の名前には種類があり、JISで規定されている名前だけでも200種類を超えています!そんな色の名前についての知識をご紹介します〜 ̄◻︎ ̄)ノ
目次
◆ 色名とは?
◆ 色名の分類
◆ 慣用色名の由来
◆ 色の伝達方法
◆ まとめ
色名とは?
色名(しきめい、いろめい)赤や青などの色に与えられた名前のことです。色は、色相・彩度・明度で表現することができますが、日常生活で色を伝達する手段として、具体的な名前を色に与えたものが「色名」です。
色名の分類
基本色名
色を言葉で伝える時に、基本になる色の名前です。有彩色10色、無彩色3色の13色とされています。
白・灰色・黒
系統色名
基本色名に、装飾語を組み合わせたもののことです。
固有色名
慣用色名
慣用色名の由来
JIS慣用色名269色の中から、いくつかご紹介します!
日本最古の植物染料の一つでアカネの根で染めた、暗い赤色のこと。夕暮れ時の空の形容などによく用いられる。
春に芽吹く若葉のような黄緑色。平安時代から新鮮さや、若さを象徴する色として用いられている伝統のある色名。
浅葱とは、薄い葱の葉の色の意味。新撰組の羽織の色として使用されたことが有名。
カナリヤの羽毛のような色。「金糸雀」という当て字が用いられていたが、今ではカタカナが表記になった。
顔料のコバルト青などが示す、鮮やかな青を表す色名。絵の具や陶磁器の着色剤などに使用される色。
イギリスで1856年に発見された人類初の科学染料による紫。フランス語で「葵」を意味する「mauve」からつけられた。「薄い青」とされる野草の多くは、実際にはモーブ色である。
このように色を伝えるために色に名前をつけ、共通認識できるようにJISで決められたものが269色あるということです!
色名は「呼びやすく、親しみやすく、覚えやすい」ことが条件です。また、単なる伝達手段としてではなく、由来を知ることによってその時の人々の生活を知るきっかけにもなるものと言えます。
色の伝達方法
身の回りの色が、基本色名だけでは言い表せないことはわかっていただけたのではないでしょうか? ̄O ̄)ノ
ここまで説明しましたが、ご注文いただく際は「このマークは茜色にしてください」というご指示はめったにありません!しかし、気に入った色があれば近似色でご提案致します。
以前ご紹介した「日塗工色」最新のH版には624色の種類があるということもあり、商品をご注文の際には色見本から色をご指定いただくのが一般的です。
また、この記事を書くにあたって始めて知ったのですが、慣用色名を使った色見本もあるようです!DICの日本の伝統色です?
まとめ
ご注文に直接関わりは無いかもしれませんが…色を人に伝えるために、「より身近で伝わりやすい名前をつけよう!」という意思が感じ取れるので、私は慣用色名が好きです。
この記事を読んで、「この色はどんな名前なんだろう?」と身の回りの色に興味を持っていただければ嬉しいです♪