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色にはいろんな種類があります。

例えば赤

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このように全て赤と言える色なのですが、見てわかるように全て違う色ですね!

このように赤という抽象的な指示を出すのではなく、色を注文する際には色見本を使用して色の指示を出すことが一般的です。そうでないと、赤といってもそれぞれが思っている赤と違ってきてしまうからです。(>o<)

その指示でよく使われるのは「DIC」(ディック)です。他にもあるのですが、DICはイラストレーター内にカラーガイドがあるので、手元でみた色見本を元に画面で構成しやすいです!

今回は、そのDICカラーをイラストレーターで使う方法をご紹介します。^^

目次目次

◆DICカラーとは

◆ イラストレーター内にあるDICカラーガイド

◆ DICカラーガイドの使い方

◆注意点

◆ まとめ

DICカラーとは

DICカラーとは、DIC株式会社様が出している色見本です。プロダクトデザイナーやテキスタイルデザイナーが新しい製品の色を決める際などに使われています。

「日本の伝統色」「フランスの伝統色」「中国の伝統色」などの独自の展開もあり、弊社でも「DICの〜の伝統色で」といったご注文を頂くことがあります。

DICの詳細については、下記リンクから詳しい内容をご確認いただけます!

http://www.dic-global.com/ja/whats_dic/scene/diccolorguide/

イラストレーター内にあるDICカラーガイド

では、そんなDICカラーをイラストレーターで使うにはどうしたらよいのか。

実は、先ほども言ったようにDICのカラーガイドがイラストレーターに入っています!

ウィンドウ > スウォッチライブラリ > カラーブック > DICカラーガイド

DICカラーガイドを開くとこのようなウィンドウが現れます。^◇^

スクリーンショット-2016-06-23-16.04.57

次はこのカラーガイドの使い方についてです。

DICカラーガイドの使い方

1)色番号から色を選ぶ

DICのカラーガイドには、検索がついています。ここにDICの色番号を記入すると色が絞られて出てきます。色の指示がある場合や、手元に色見本がある場合に利用すると便利です。

検索に数字を打ち込むとこのように候補の色が出てきます。

あとは、色を選択し、使用できます!

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また、今回「152」の色品番を検索しましたが、出てきたのがDIC152sと「s」が入っていますね。Sは、特色(スポットカラー)を示しています。ちなみに特色とは、プロセスカラー(CMYK)では再現できない色を表現するため調合された色のことです。「s」はLabのベースのカラーパレットになります。

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また、「66」の色品番を検索した際にDIC66s*と「*」が入ってしまいました。これは、DICのカラーをプロセスカラーで表現した際に、表現が難しく色の差が生じてしまった時に入ります。「*」の数が多いほど実物の色品番より色の差が大きくなります。

「s」と「*」に注意しながら使ってみましょう^^また、どう色の差があるのか色見本を見ながら確認をするようにしましょう。

2)カラーガイドから色を選ぶ

こちらは簡単!カラーガイドの中から色を選んで使ってください。

スクリーンショット-2016-06-23-16.04.57

プロセスカラーでうまく表現できない色もあるので、できるだけ色見本を見ながらお使いください。知らずに蛍光色を使っていた!っとならないように気をつけましょう。

注意点

イラストレーターの初期設定「特色」に注意!

スウォッチの右にあるボタンから特色を選択してください。そうするとこのようなウィンドウが現れます。

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この設定がLab値なのかCMYK値なのかによって色の見え方が違います。

初期設定だと
AdobeCS5.5までは「CMYK値を使用」
AdobeCS6では「Lab値を使用」
となっています。

どの設定が良いかに関しては入稿する業者や出力方法を確認し、設定してください!

まとめ

今回はDICの色をイラストレーターで使う方法を紹介しました。フジタでは、一般的に日塗工を使って色指定をしていただいています。もちろんDICも対応していますが、あくまでCMYKで表現できる範囲になります。

色といっても本当に幅広く、特殊な塗料を使うことで表現している色などもあります。

個人的に本の表紙は色彩豊かだったり、蛍光色を使っていたり、見ていてとても面白い色を使っているので、本を読むでもなくついつい見てしまいます。気に入った表紙を見つけるとデザインした会社と印刷所を調べて、あっ同じ色使ってる!と発見して楽しんでいます。

話が逸れてしまいましたが、色の表現は幅広いのでDICに限らず色に注目する機会がありましたら是非いろんな視点で見てみてください。