私たちは普段、様々な色に囲まれて生活しています。
「青色」と言われて薄い水色のような色を想像する人もいれば、
濃い紺色に近いような色を想像する人もいるかもしれません。
そして水色、紺色と言っても人によって思っている色合いが違う…なんて事も?!
印刷物を扱う上では少しの違いも許されません!
印刷データを作っている私たちはどうやって色を決めているのか、
お客様の想像している色の商品を作るための工夫を含めて、ご紹介します ̄O ̄)ノ
目次
◆ 色の基準
◆ 日塗工色番号とは?
◆ フジタの基準色
◆ マシンや素材による見え方の違い
◆ まとめ
色の基準
まず始めに、色の成り立ちについてご説明します。
色には色の三属性といって「色相(色味)」「明度」「彩度」の要素が含まれています。
色相とは、赤・黄・緑・青・紫といった色味のこと。
明度とは色の明るさ、彩度は色の鮮やかさの度合いのことです!
(しかし、黒から白までを「明度」だけで表現するグレースケールの場合は、
「明度」の要素はあり、「彩度」が0で「色相」を含まないものです。
そのような色を無彩色と言います。↔︎有彩色)
マンセル値とは?
色の三属性をそれぞれ数値で表した値。
マンセル値の色相
色をR・Y・G・B・Pの5つに分け、間にYR・GY・BG・PB・RPを合わせた
10色が基本色で、更に色相を10で分割していき、合計は100色相まで種類があります。
マンセル値の明度
明度10を白、明度0を黒として、間は均等に合計11段階に分けられています。
マンセル値の彩度
彩度0の無彩色から、彩度が上がると1.2.3と高くなります。
彩度は、色相や明度によって最大値が異なります。
日塗工色番号とは?
日塗工色番号は色彩関係者の共通記号とも言われていて、
日本塗料工業会発行の「塗料用基準色」の番号を指します。(2年に1度発行)
「塗料用基準色」は、建築物・構造物・設備機器・景観設備
・インテリアカラー・ファッションカラーや日本工業規格(JIS)で
定められた色など、一般的に多く用いられる実用色を集めたものです。
日本では他にも「DIC」や海外で用いられている「PANTONE」など
色見本がありますが、それらは印刷用の色見本であるのに対して
日塗工色の色見本は塗料だけで色付けされているので、
実際に塗料で調色できる色のみ収録されていることも特徴の1つです。
(フジタにはDICとPANTONEの色見本もご用意ございます。
詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせ下さい♪)
日塗工色番号はアルファベットや数字で表します。
「色の基準」で説明していた、
マンセル値と日塗工色番号は関連しているのです。
(日塗工色見本にはマンセル値も載っています。)
フジタの基準色
フジタでは日塗工色見本をご用意してありますので、
ご指示いただければ近似色で商品の製作が可能です!
色のご指定が無い場合は、弊社基準色で印刷をしています。
基準色は9種類あり、弊社カタログP90にお載せしております!
※白は日塗工色番号が無いものになります。
その他、カタログに掲載しているピクトの色は
それぞれのピクトによって決まっていますが、
変更したい場合はご相談いただければご希望のお色に合わせる事も出来ます♪
素材による見え方の違い
同じ色のデータで印刷をしても、板によって色の見え方が違ってきます。
例えばアルミやステンレスの板に印刷する場合は、
白いアクリルと比べると暗い色に見えたり…
そこでフジタでは素材別の色見本帳を用意しています!
写真のように、ずら〜っと色の並んでいる中から
ご指示いただいた日塗工色番号の色見本と照らし合わせて、
近似の色にで仕上がるように印刷データを作っています。
まとめ
「お客様の求めている商品を作りたい…!」
フジタのこだわりの一つをご紹介出来たように思います。
次回は印刷データを作る時に必要な、色に関する知識についてご紹介します!
色って深イイ〜〜〜o( ̄▽ ̄o)