京都に住んでいて自分の家だけではなく、
家の前の道や隣の家の前を朝掃除している人を見かける機会が多々あります。
また京都検定が存在していたりと、自分の住んでいる場所が好きな方、誇りを持っている方が他府県より多いように思います!
そんな京都の景観を守るための条例、「京都府景観条例」についてです ̄O ̄)ノ
目次
◆ 制度背景
◆ 屋外広告物とは?
◆ 禁止基準
◆ 条例による効果
◆ まとめ
制度背景
屋外広告物とは?
禁止基準
屋外広告物が景観に与える影響は、地域の特性によって様々です。
京都市では市域を、町並みに応じて21に分けて、地域ごとに基準を定めています。
表示の制限
屋外広告が禁止されている「場所」と「もの」が決められています。
場所:公園・河川・史跡名勝(しせきめいしょう)など
もの:電柱・アーケードの支柱・道路標識・歩道柵など
高さ・面積・位置の基準
地域の特性や建物の高さに応じて、表示できる高さ・面積・位置の基準が定められています。
高さ:袖看板や壁面看板などの屋外広告物の表示できる高さは、
地域の基準とされる建物の高さの2/3以下とされています。
広告塔や支柱型看板などの自立している国外広告に関しても高さの基準があります。
面積:地域によって面積に対する表示率の規定があります。
位置:一部地域で道路への突出を禁止しています。壁と窓にまたがる屋外広告も禁止です。
デザインの基準
「けばけばしい印象を与える色」「建築物との不調和」「都市の美観・自然景観を害する」以上のような要素の含まれるものはNGです。
赤・黄赤・黄とその他に分け、彩度の制限があります。また、表示面での色を使う割合も定められています。
例えば、有名な飲食チェーン店の看板は他府県では真っ赤な看板でも、
彩度や色を使う割合の制限によって配色の違う看板になっています。
条例による効果
アメリカの「トラベル+レジャー」という、
世界で最も記事の影響力が大きいとされる旅行誌で京都は、
2年連続「2015年 ワールドベストシティ(世界の人気観光都市ランキング)」1位に選ばれました。
京都は、他のどこにもマネできない魅力を持つ都市として、雑誌の編集長からは”素晴らしい景色”との評価をいただいたそうです。
2012年9位、2013年に5位、2014年には1位と着実に順位を上げた要因として、
2014年から本格化した景観条例も大きく関わりがあったように思います。
まとめ
日本一厳しい景観条例の甲斐もあり、世界一の観光地となった京都。
看板や広告に関わる私たちが、これからも意識して規制を守っていくことで、
京都の、日本の価値も上がっていくのではないでしょうか?
基準を守りながら、その場その場に合ったデザインの提案をしていきたいです!ヽ( ´¬`)ノ