フジタでは木材を使った製品が多数あります。小学校や幼稚園など、温かみのあるプレートとしてご注文いただいております!今回は、フジタですと商品そのものには使用されていないのですが、裏方として活躍している木製の板についてご紹介します(* ̄・ ̄)
目次
◆ MDFとは?
◆ 板の特徴
◆ 一般的な使い道
◆ フジタでの活用方法
◆ まとめ
MDFとは?
MDF ”Medium Density Fiberboard”(中質繊維板)とは?
MDFは木質ボードの一種。木材などの植物繊維を原料とし繊維をほぐし、接着剤などを配合して板状に成形したもの。
木質ボードとはファイバーボード(繊維板)とパーティクルボードに分けられます。原料は同じ木製チップですが、一度繊維状にしたものを板にするものがファイバーボード。チップを小片化して板にしたものがパーティクルボードです。ファイバーボードの中にも密度によって3種類に分けられています。
- ハードボード(HB)=高密度(0.80g/cm3以上)
- MDF=中密度(0.35g/cm3以上、0.80g/cm3未満)
- インシュレーションボード(IB)=低密度(0.35g/cm3未満)
JISで決められた密度により、このように分類されます。
板の特徴
最大の強みとしては木材のように軽量で複雑な加工もできる事に加え、木材特有の反りや乾燥割れなどが少なく、そして安価だという点です!フジタでもタモ材を使用した室名札が多くありますが、仕入れた瞬間に板が反っていて返品・・・なんて話もよく耳にします。
種類ごとに特徴を挙げると、
ハードボード(HB)
固く強度を持っているため金属板のように打抜加工、曲げ加工ができる。
MDF
表面や木口が細密で、ルーター切削や塗装などに適している。
インシュレーションボード(IB)
断熱性、吸放湿性、吸音性に優れており、軽くて、寸法安定性も良く、加工性が高い。
このように密度によって特徴も異なります。
その反面、繊維状に木材をほぐすため、元々木材が持っていた抵抗力が失われているため、水や湿気に弱く、カビやすいものが一般的です。しかし、密度の違う3種類の要素を組み合わせることによって、様々なタイプのMDFを作ることができ、表面処理を行った耐水性のあるものや木造住宅の壁に使用可能な強度のあるものもあります。
一般的な使い道
MDFは身の回りの様々な場所で使用されてます!
例えば・・・
- 家具
写真:http://www.muji.net/lab/mujiarchive/100901.html
引き出し、テーブル、カウンター天板
- 建材、内装材
写真:http://www.kadoya-ltd.com/new_item/new-item-kj.html
フロア、ドア、クローゼット扉、室内収納、階段、窓枠など
- 建築、構造材
耐力壁など
MDFはそのままで使用されているものもありますが、シートを貼ったり塗装をしたりと、加工されて使われているものも多数あります。
フジタでの活用方法
フジタでは、MDFをレーザー加工の際に使用しています。
レーザーで、階数表示サインを製作する時の型などに使用しますが、商品としての出荷はしておりません!
まとめ
また、MDFはリサイクル資材とも言われています。製材の残りや梱包材、建築解体材などは基本的に火力発電所の燃料へ生まれ変わるそうです?
フジタに入社するまでは耳にしたこともありませんでしたが、調べていくうちに意外と身近で活躍しているものだと知ることができました!
様々な機能を兼ね備えた板ですので、これからもっとMDFを使用した画期的な商品がでてくるかもしれませんね♪