フジタでは表示基板に直接インクをのせるUVダイレクト印刷を行っております。
表示基板の種類は様々で、色味も様々です。
例えば白色のアクリルと黒色のアクリルで同じ印刷をしたとします。
UVインクは少し透過性があるので、白色のアクリルより黒色のアクリルの方が印刷の発色が沈んで見えてしまいます。
今回は表示板の色味と、発色の差を無くすために行っている工夫についてご紹介します。
目次
- 印刷基板の色味
- 発色の違いを無くすために
- 色見本帳
- まとめ
1,印刷基板の色味
フジタで取り扱っている印刷基板には様々な種類があります。
主なものをあげでも、これだけ色味に違いがあります。
・アクリル(白・アイボリー・ライトグレー・ダークグレー・黒)
・木材(タモ・メープル・カツラ(ライト・ダーク))
・ステンレス(ヘアライン仕上)
・アルミ(アルマイト仕上)
こちらが表示板の色味チャートです。(フジタ調べ)
あくまでフジタで扱っている部材の色味ではありますが、様々なシーンで使い分けしていただけるラインナップが揃っております。
※木材の色味は多少ばらつきがありますので予めご了承くださいませ。
2,発色の違いを無くすために
先ほどの色味チャートで見ていただいた、色味の明るい表示板と色味の暗い表示板にUV印刷をするときには、白インクを使用するか使用しないかの違いがあります。
色味の暗い表示板では、色が沈んでしまうので白インクを先に印刷し、その上に色インクを乗せます。
色味チャートでいうと、アクリル白とアイボリーは白インクなしで、その他はすべて白インクありでの印刷となります。
色インクと別に白インク用の印刷データを作るひと手間はありますが、白インクを乗せることで暗い表示板でも発色良く明るい色をきれいに出すことができます。
メープル材は明るめですが、木目があるため白インクを使用しています。
一部例外として、色の淡いピクトを印刷する場合は、アクリル白もアイボリーにも白インクを使用します。
4,色見本帳
ご要望の色に近づけるために色見本帳を作成しています。
先ほどご紹介したように、暗い色味の表示板は白インクを使用した色見本にしています。
色見本で合わせてご希望の色に調整いたします。
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5,まとめ
いかがでしたか?
今回は表示板の色味についてご紹介しました。
暗めの表示板でも鮮やかに発色する表示の方が見易いですよね。
お客様に支給していただいた表示板に印刷をするときは、通常こちらで色味を判断して印刷させていただきます。
もちろんお好みで、白インクありやなしにもしていただけますのでお気軽にご相談くださいませ。