突然ですが、問題です。
Q. 下の A・B の文字の、どちらから力強さを感じますか？
A！と思った方が多いのではないでしょうか。
Bも、見方によっては静かな力強さを感じるかもしれませんね。
実は、AとB両者とも、＜同じ太さの、同じフォント＞を使用しています。
Aは、字間を詰めたまま、サイズを大きめに。
Bは、字間・行間を広げ、サイズを小さめに。
そんな小さな変更だけで、こんなにもイメージが変わります！
今回は、＜文字＞のフォントやサイズ、字間などに焦点を当てながら、
ピクトサインとも絡めつつお話をしていきたいと思います。
目次
- フォントが持つイメージについて
- 字間とサイズ
- ピクトサインとの組み合わせ
- まとめ
1. フォントが持つイメージについて
駅の案内表示、ウェブサイト、本や雑誌、お店の看板…など、私たちは、１日の中で多くの種類のフォントを目にしています。
そしてそんなフォントから、私たちは様々なイメージを受け取っているのです…。
どんなフォントから、どんなイメージを受けているのでしょうか。
ざっくりと２つほど紹介したいと思います。
欧文書体は＜セリフ体＞、邦文書体は＜明朝体＞と、ひとまとめにして呼ばれることが多いです。
実際にはフォント名が決められていて、それぞれ細かな特徴があるのですが…割愛させて頂きます！
※こうした書体から得られるイメージを枠上に記載させて頂きましたが、あくまで個人的見解です。
もちろん、人によって得られるイメージは変わってくると思います。
上記のような書体は、女性向けの雑誌や広告、シニア向けの広告、旅館など、
＜上品で落ち着いたイメージ＞をもたせたい時に使用される事が多く見受けられます。
上記のような欧文書体は＜サンセリフ体＞、邦文書体は＜ゴシック体＞と、ひとまとめにして呼ばれることが多いです。
最近これらの書体が流行っており、レトロな雰囲気からモダンな雰囲気まで、幅広く活躍しています。
会社のロゴマークは、このようなゴシック体が使用される事が多く、＜信頼感・真面目さ＞を演出するのに適した書体だと言えます。
駅の案内表示にも使用されていますね。視認性が高い証拠です！
余談ですが、太く・強いイメージを発するゴシック体でも、フォントの太さによってイメージがガラリと変わります。
細くすると上品さを感じませんか？
そして、より太い程、力強く見えますよね。
同じフォントでも、太さに着目してみるとアイデアの幅が広がるかもしれません。
2. 字間とサイズ
この記事の初めにも記載しました、字間のお話をします。
＜字間＞とはその名の通り、「文字と文字の間隔」のことを言います。
この感覚が開けば開く程、ゆったりと／堂々としたイメージになります。
さらにフォントの太さを細くすると、女性らしさや上品さがUPします！
文字の太さや字間、大きさで、伝わってくるイメージが随分と変わるのが分かると思います。
3. ピクトサインとの組み合わせ
それでは最後に、サインと合わせて考えてみます！
室名サインでは、一番重要になってくるのが【 視認性 】です。
視認性を維持するため、フジタの室名サインは基本的に
のような定型でサインを作っています。
ピクトと文字がしっかりと表示されていて、遠くからでも確認しやすいサイズです。
基本的には上記のような定型に沿って、原稿を製作しておりますが、
まれにお客様の方から「こんなデザインにして下さい！」という要望をいただくこともあります。
例えば…
このように、定型だけでなく、様々なデザインにお応えしています！
さらに、今回の記事でお話ししたような知識も踏まえていくと…。
こんなサインも可能になります！
※書体変更や文字のバランス変更によっては、お値段が変わる可能性がございます。
ご依頼の際は、ぜひお問い合せくださいませ。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
日頃意識して見る事が少ない＜文字＞ですが、
太さや大きさなどをちょっといじるだけで、様々なイメージをもたらします。
ピクトの大きさや位置を変えるだけでも目を引きますし、建物の雰囲気も変わります。
室名サインを設置する建物のTPOに合わせて、
視認性も考慮しながら、＜文字＞の大きさや太さ・＜フォント＞の種類にもご注目頂けたら幸いです。
ピクトサインや文字についてもっと知りたい！と言う方は以下の記事も参考にしてみて下さい！
【誰もが見やすい！と感じる サインに適したフォント】https://www.fujitanet.co.jp/chiebukuro/4679
【見やすい基準はこれ！ピクトと文字のバランス】https://www.fujitanet.co.jp/chiebukuro/6523
