こんにちは。
東京支店原稿担当の岸本です。2回目の知恵袋更新となります。
今回は最近ご要望が増えているカラーユニバーサルデザイン(CUD)についての記事になります。
1.カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは?
CUDにつきましては以前から知恵袋でも度々触れてきておりますが、ここで一度おさらいをしてみたいと思います。
カラーユニバーサルデザイン(CUD)No.1 色弱者に配慮するサインに必要なこと
上記URL内でも記載しておりますが、カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは誰もが視覚しやすくデザインを行うことです。
より多くの色覚タイプ の人に配慮することで、配色のバリアを改善することを目的にしています。
また、一定の用件を満たした印刷物・製品や施設などが認定を受けるとCUDマークを表示できるようになります。
弊社でも認定を受けている商品がありますので、下記URLをチェックしてみてください!
カラーユニバーサルデザイン(CUD)No.2 カラーユニバーサルデザイン認定サイン
2.こんなところでも!身近なCUD
皆さんが普段何気なく目にする周囲のものにもCUDが取り入れられていることを知っていますか?
有名なものですと電車の路線図があります。
こちらは東京メトロの路線図です。
複雑に入り組んだ路線図ですが様々な色覚タイプの方に対応できるよう、
色に差をつけたり、各駅に文字と番号が振ってあります。
以前の知恵袋でも紹介いたしましたが、東京メトロのマークは元々色だけで表現していたのを
円の中に各路線の頭文字を入れることで見分けやすくしたという事例があります。
他の鉄道会社でも線に模様をつけるなどして、各路線の差別化をして見えやすくする工夫がされていることがあります。
いろいろな路線図の見比べをしてみても、見分けやすさの工夫を発見することができると思います。
3.見え方を体感してみよう
「いろんな色覚タイプの色の見え方を見てみたい!」
「色覚タイプに配慮したデザインを作りたいけどどうしよう…」
私も以前、CUDを取り入れたデザインをした際にどのような色の組み合わせが見えやすいのかと頭を悩ませることがありました。
そんな時に、色の見え方をサポートしてくれるツールがあります。
こちらは色覚多様性の方の視覚を再現できるバリアントールという商品です。
かけるだけで、色覚多様性の方にとってどのような色に見えるのかが誰でもわかる、
とても便利な眼鏡です。
しかし、実際にバリアントールを用意するのは難しい…そんな時にはソフトでも
見え方をシミュレーションすることができます!
例えばAdobeのIllustratorやPhotoshopには標準で、多く存在すると言われる
P型とD型の見え方をシミュレーションすることが出来る機能が備わっています。
「表示」>「校正設定」から選ぶことができます。
例として表題の画像で色をシミュレーションしてみます。
「P型(1型)色覚」を指定してみましょう。すると…
このように、簡単にシミュレーションすることができます!
適宜設定を切り替えていけば、色を変えながらその都度シミュレーションすることができるので
デザインの効率もUPします。
4,まとめ
いかがでしたでしょうか。
フジタにはバリアントールも常備しており、様々な色覚タイプの方に配慮した色分けができます。
また、室名札でよく使用される黒・赤・青の3色に関しては、利用した時に区別のつく色を選定しておりますので
ご指示いただければ対応色で印刷することができます。
ご希望の場合はぜひ一度ご相談くださいませ。