建物の中には必ずピクトグラムが入っています。
どんなところにあるのかというと、例えば皆さんがよく使うトイレ!
男子トイレには男の人のシルエットをした「男マーク」、
女子トイレにはスカートをはいた女の人のシルエットをした「女マーク」が使われています。
そんなピクトグラム、よく見ると形が違いいろんな種類があります。
そういったピクトグラムに注目してみると建物それぞれの個性を発見できます。
その中でもよく使われるJIS規格ピクトをご紹介します。
目次
- ピクトグラムとは?
- ピクトグラムを使用する3つのメリット
- JIS規格ピクトとは?
- JIS規格ピクトの種類
- 他の種類のピクト
- まとめ
1, ピクトグラムとは?
ピクトグラム(pictogram)は、一般に「絵文字」「絵単語」と呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つです。
主に公共空間で使用され、文字で表現する代わりに、視覚的な図で表現することで、
言語にとらわれずに内容の伝達を直感的に行う目的で使用されています。
過去には鉄道、地下鉄、空港などの公共空間で使用されることが多かったピクトグラムですが、
現在では学校やショッピングモール、道の駅などいたるところで様々なピクトグラムを目にしますね。
2, ピクトグラムを使う3つのメリット
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言葉に頼らない表現なので、外国の方や文字を読めない方にも理解しやすい
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「赤=危険」「黄=注意」「緑=安全」など、色によって感覚的に認識できる
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単純化された絵柄が多いため、文字よりも遠くからでも認識しやすい
こういったメリットもある一方で国や文化による認識の違いが発生することもあります。
日本では「男=青、女=赤」と認識できても国や文化によって色の認識が逆であったり、違う場合もあります。
3, JIS規格ピクトとは?
JIS(ジス)規格ピクトとは何なのでしょう。
まずは、JIS規格とは何なのか下記日本工業標準調査会からJISについての内容を引用しました。
JIS(Japanese Industrial Standards)
JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家規格です。
JISは、2015年3月末現在で、10,599件が制定されています。
この内容からわかるようにJIS規格とは、日本で決められた国家規格なのです。
JIS規格で定められたピクトグラムは日本国内ならば一般的に使用され、理解されているピクトとなります。
日本で使用する場合に一番適したピクトと言えます。
4, JIS規格ピクトの種類
JIS規格ピクトは、全110種類ほどあります。
施設でよく使われるピクトはトイレに使用されるサインが主になります。
JIS規格ピクトは形が決まっていますが、
色に関しては決まりがないので自由に変更することができます。
一般的には、イメージに合わせた色を使用することが多いです。
(例:男マーク=青 女マーク=赤)
5, 他の規格ピクト
JIS規格ピクト以外にも、
AIGAピクトグラム(American Institute of Graphic Arts)というアメリカで作られたピクトグラム。
ISO規格ピクトグラム(International Organization for Standardization)非政府間国際機関の国際基準化機構で製作されたピクトなどあります。
施設の改修の際は同じピクトで統一する必要がありますので、そこで使われているピクトを確認してみてください。比較をまとめました。
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また、地域オリジナルで使用しているピクトもあったりとピクトグラムの種類は様々です。
ISO規格ピクトに関しては下記記事をご覧ください。
建物の中にはいろんなピクトグラムが! |ISO規格ピクト(国際標準化機構)をご紹介
6, まとめ
ピクトグラムを見つけたら是非注意深く見てください。
場所によってはご当地キャラクターを使っているところや、建物の雰囲気に合わせたピクトグラムを使っているところもあります。
JIS規格は日本の規格ですが、それを知った上でいろんな施設のピクトグラムを見ると発見がたくさんあります。
自分のお気に入りピクトグラムを見つけてみると楽しいですよ。
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