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こんにちは!田中です!

今回は2020年東京オリンピックに向けたカラーユニバーサルデザインのサインをご提案したいと思います。

ちなみにみなさんは、日本にどれぐらいの色弱者がいるかご存知でしょうか?

遺伝子の関係で、男性に多く見られる症状で、男性の5%、要するに約20人に1人が色弱者という計算になります。小中学校の40人学級(男子20人)では、各教室に1人。JRの電車定員140人(男子70人)とすると3〜4人は乗車していることになります。

思ったより身近なものに感じられませんか?

また、2020年に開催されるオリンピックには1000万人も人が訪れると言われています。半分が男性だとすると単純計算で約25万人の人が色弱者であると考えられます。さらに、欧米では12人に1人、フランス・北欧では10人に1人と地域によってはさらに確率が上がります。オリンピックには様々な国の人が訪れるので、25万人より多くの人が来ることが予想されます。このことから、色弱者に対しての配慮の必要性が感じられるのではないでしょうか。

では早速カラーユニバーサルデザインを利用したサインの注意点をご紹介したいと思います。

目次目次

  1. おおくの人に見分けやすい配色を選ぶ
  2. 情報が伝わりやすいようにする
  3. 色に名前をつける
  4. まとめ

1,おおくの人に見分けやすい配色を選ぶ

色弱者の方を含めたおおくの人に見分けやすい配色を使うことです。それは、彩度の差や明度の差を大きくつけるということでもあります。しかし、気をつけていただきたい点として、一つの色でもいろんな色の幅があるというを理解しておいていただきたい点です。ある「赤」は、「黒」「緑」と見分けられないけれど、他の「赤」なら見分けられるというようなことがあります。色を扱うことが心配な方は、シミュレーションを使いながらレイアウトすることをお勧めします。

フジタでは、色弱者に配慮したサインをご提案しております。カラーユニバーサルデザイン機構の方に承認をいただいた商品がございますので、サインをご検討の際は、是非参考にしていただけると嬉しいです。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)No.1 色弱者に配慮するサインに必要なこと

カラーユニバーサルデザイン(CUD)No.2 カラーユニバーサルデザイン認定サイン

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2,情報が伝わりやすいようにする

色弱者といってもいろいろな色覚の方がいます。100%の人に認識してもらうというのは難しいことです。なので、色だけではなく、他の情報を織り交ぜながら表現することが必要となります。

・色だけでなく線を入れたり、文字を太くすることで内容を強調する。

・色情報以外に、アイコンを使ったり、ハッチングを入れることで違いを表現する。

例)

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上の画像のように、文字を太くし、点線を入れるだけで見え方が変わってきます。

3,色に名前をつける

色の名前がわからない場合であってもコミュニケーションできるようにするために、色に名前をつけるという方法があります。例えば、東京メトロの路線のマーク。以前はカラーの円だけでした。様々な路線がある東京の地下鉄では、カラーの円だけでは、色弱者の方が見たときに識別が難しいです。最近のものは円の中に頭文字が入るようになり、色以外での区別がつくようになりました。

例)東京メトロ日比谷線

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パッと見たときに色だけでなく中の文字も一緒に認識できるようになります。色だけでは区別がつかなかった部分も名前を入れることで、よりわかり易くなります。

5,まとめ

このように、ちょっとしたアイディアで誰もが認識しやすいサインが出来上がります。

2020年オリンピックに向け、建設や改修が盛んに行われています。ぜひこの期に、ユニバーサルデザインという観点でサインを検討してみてはいかがでしょうか^◇^

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