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こんにちは!光宗です。

今回はトイレサインに焦点を当てて、日本と海外でのサインの違いについてご紹介します!

目次目次

  1. トイレマークといえば?
  2. 日本のトイレサイン
  3. 海外のトイレサイン
  4. まとめ

1,トイレマークといえば?

トイレのマークといえば日本では「JIS規格ピクト」が一般的です。

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フジタでも毎日何枚も製作しており、よく出る商品には
あらかじめ印刷して在庫をストックしているほどご注文の多いピクトです。
過去の記事でもご紹介しておりましたが、JIS規格とは日本で決められた国家規格です。
JIS規格で定められたピクトグラムは日本国内で一般的に使用され、理解されている、
日本で使用する場合に一番適したピクトと言えます。

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JIS規格は「日本の国家規格」でしたが、
こちらはAIGAピクトと言い、アメリカの団体が作ったピクトです。

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そしてこちらがISO規格ピクトと言い、
日本を含めた135カ国あまりの国の団体(International Organization for Standardization)
が加盟している組織が作り、推進しているピクトです。
国際的に通用するピクトを利用したい場合には、ISO規格ピクトが適していると言えます。

2,日本のトイレサイン

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日本では説明した通り、
JIS規格で男子トイレが青色、女子トイレが赤色というのが一般的です。
なぜ「青」と「赤」なのか、というと諸説あるようですが、
世界的にも人気な色のトップ2が青色と赤色ということもあって、
この2色を使用したトイレサインが多いと言われています。
他にも対比のしやすさや、男性は寒色を好み女性は暖色を好む…
という傾向を配慮しているという説もあります。

日本でトイレマークが現在のように色分けされたのは、
1964年の東京五輪がきっかけだと言われています。
海外から来る観光客を配慮し、文字に頼らないトイレサインを考えたそうです。
マークに関して「男性がスカートをはく国もある」という意見も出たことから、
デザインだけでなく男女で色分けをしたと言われています。
その後、1970年の大阪万博でもこのトイレマークが採用され、
日本では男子が青、女子が赤というマークが広がりました。

3,海外のトイレサイン

日本のトイレサインは男女で色分けされているのが一般的ですが、
海外では男女とも同色のトイレサインが一般的です。

理由の一つは、色弱者への配慮です。

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色の違いが見分けづらい色弱者の方にとっては、
男子を色分けで区別すると性別の違うトイレにうっかり入ってしまうこともあるそうです。

※カラーユニバーサルデザイン(CUD)についてはこちらの記事を御覧ください。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)No. 1 色弱者に配慮するサインに必要なこと

カラーユニバーサルデザイン(CUD)No.2 カラーユニバーサルデザイン認定サイン

もう一つにはデザイン性を意識し、同色で統一感のある空間づくりを重視している点です。

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アメリカではこのような青色にAIGAピクトの表示が多いようです。
男女とも同じ色で、女性は丸型、男性は三角のプレートなど
形状で区別をつけているサインも多く見られます。

5,まとめ

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ある研究結果で男女のトイレマークの色を青色と赤色を逆にしたところ、
日本人の大半は間違った性別のトイレに入ってしまったそうですが、
海外では日本のような間違いが少なかったそうです。

2020年には東京オリンピックが開催され、海外の方が多く訪れることになります。
色弱者の方や海外の方など、より多くの人に理解できるようなサインのご提案をし、
広まっていけばと思います。

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