こんにちは!今日で4月の最終更新です。
明日からゴールデンウィークの方も多いのではないでしょうか。
さて今回の記事はカッティングシートに関する記事です。
今までにもカッティングシートに関する記事をいくつか書いてきましたが・・・
カッティングシートには屋内用・屋外用がある!|知っておきたいカッティングシートの知識
今回はカッティングシートの加工方法についてです。
カッティングシートとは?
一般的には塩化ビニール製の薄いシートで、裏に粘着剤ついたシール状のものを指します。
カッティングシートを文字やピクトの形にカットしてから、文字やピクトを残して不要な部分を取り除くことを、
果物の皮を「剥く」と同じように「シートを剥く」と言っています。
「カス取り」という言い方もあるようですが、フジタでは「剥く」と言っています・・。
このシート剥きの作業は、慣れるまでは少し難しいと感じる作業です。
特に細かい文字やピクトになればなるほど難易度があがります。
今回は少しコアな内容になりますが、簡単にシート剥きができる方法をご紹介いたします。
あくまでフジタでのやり方なので参考程度で工夫して作業を行っていただけたらと思います。
目次
- 使用する道具
- シートの厚み
- 基本の剥き方
- 剥きやすくする工夫
- まとめ
1,使用する道具
まずは使用する道具についてご紹介します。
写真上から、針とカッターナイフです。
あれば細かな作業が可能なデザインカッターも便利です。
いずれも刃物ですので取り扱いには十分に注意してください。
2, シートの厚み
シートの厚みによって剥きやすい、剥きにくいといったこともあります。
感覚的には厚みのあるシートは剥きやすく、薄めのシートはコシがないため剥きにくいと感じます。
メーカーや種類によってシートの厚みが異なるので、用途を確認しつつ厚みも確認していただくと加工のやりやすさも変わってきます。
3,基本の剥き方
それでは基本的な剥き方をご紹介いたします。
やり方としては針でシートを引っ掛けてめくるというやり方です。
このときメディアの台紙部分まで貫通させずに引っ掛ける程度に針を刺します。
また針の刺す位置は、表示の文字を傷つけないように不要な部分に刺します。
このとき垂直に刺すのではなく、針をある程寝かせるように斜めから引っ掛けることがポイントです。
おすすめの手順は剥き漏れをなくすために、文字の線が囲われた部分をはじめに抜いておくと良いと思います。
4,剥きやすくする工夫
剥きやすくする工夫は、繋がっている部分をあらかじめ切り込みを入れる方法です。
つなげたままに剥こうとすると、必要な部分に貼り付いてしまう恐れがあるので、慣れないうちや細かい文字などを剥くときは切り込みをいれて少しずつ作業を進めることをお勧めいたします。
この作業はカッターナイフや、デザインカッターで行ってください。
メディアの台紙まで切ってしまわないように優しく刃を当てることがポイントです。
台紙まで切らないようにしたり、手で切り込みを入れるのが難しい!というときには、カッティングをするときにあらかじめ切り込みをいれておく方法もあります。
イラストレーターで、MIMAKI Fine Cut をご使用の場合、
「ファイルメニュー」>「Fine cut」>「カス取り線の作成」を選んで操作します。
項目 | 説明 |
---|---|
(1)プレビュー表示 | カス取り線の製作位置・数を確認できます。 |
(2)フレームオフセット | オブジェクトからフレーム(枠)までの距離を設定します。 |
(3)間隔 | 【フリー】任意の位置・数で線を作成します。 【追加方向】で線の作成方向を選択して、プレビュー上でクリックすると、線が作成されます。 【分割数】 横、縦それぞれの分割数を設定します。 【距離】横、縦それぞれのオブジェクト間の長さを設定します。 |
(4)クリア | フレーム以外の全てのカス取り線を消去します。 |
(5)追加方向 | カス取り線の作成方向を選択します。【間隔】で【フリー】を選択した場合に使用します。 |
このようにあらかじめ切り込みを入れる線を設定できます。
文字自体には切り込みが入らないので、慎重になることもなく簡単に切り込みを入れることができるので便利な機能です。
表示を残して全て剥けたら完成です。
5,まとめ
いかがでしたか?
カッティングシートの加工方法の基礎をご紹介いたしました。
細くなると以外と難しいのでテクニックが必要な作業です。
ご紹介した方法をご活用いただけたらと思います。