こんにちは!光宗です。
今回は弊社で使う「近似色」という表現について、
詳しくご説明させていただきます!
目次
- 近似色とは?
- 指定色と印刷色
- 指定色とシート色
- 指定色と塗装色
- まとめ
1,近似色とは?
「近似」が「非常に似通っていること」という意味合いであり、
近似色は「非常に似通った色」という意味。
つまり、全く同じではないという意味でもあります。
承認図内で「72-40T近似色」と記載すると
「同じ色ではないんですか?」とお客様から
問い合わせいただいたことがありました。
できる限りご指定色と合わせて
印刷やシートの出力を行っておりますが、
「全く同じではなく近似の範囲内になります」
という場合に、近似色という表記をさせていただいております。
2,指定色と印刷色
実際に色指定いただいた場合の表示の色について、
一例ですがご紹介していきます!
まずは日塗工色「72-40T」とご指定いただいた場合、
弊社の印刷機でUV印刷する色味がこちらです。
印刷の場合はCMYKで細かく色指定ができますので
比較的色の範囲が広く、指定色に近づけ易いです。
印刷機やインクの種類が変わると、
色味も変わってしまうので何度もテストを行いながら
調整を繰り返して基準色の見直しも行っています。
3,指定色とシート色
2つめに日塗工色「72-40T」とご指定いただいた場合、
カッティングシートで表示する場合に使うシートがこちら。
カッティングシートの場合、シート色が決まっているので
様々な会社様のシートと色見本を比較する作業になります。
ご指定の色によりますが、マイナーな色になると
同じ色が見つかりにくく「近似色」と表記させていただく頻度は高いです。
3つめに日塗工色「72-40T」とご指定いただいた場合、
インクジェットシートで表示する色味がこちら。
インクジェットシートも印刷と同様、
細かな色指定ができるので色は合わせ易いです。
上記のような形で商品の印刷をする前に
数値を少しずつ変えた色を並べて出力し、
指定の色見本と見比べて近い色で出力することもしばしばです。
4,指定色と塗装色
最後に商品の本体や金具を指定の色で塗装してほしい。
というご依頼も多くいただきます。
塗装の場合ですと弊社で加工せず、外注になるため
「近似色」と表記させていただいております。
5,まとめ
いかがでしたでしょうか?
印刷やシートの特性上、どうしても全く同じ色にします!
と言い切れないのが歯がゆいところですが・・・
近似色と表記していても、指定の色と違う!というお声はほぼなく、
できる限りご指定色で製作することに変わりはありませんので
ご安心いただければと思います。
今回は日塗工色を例に挙げましたが、
様々な色見本で対応しておりますので詳しくはお問い合わせください〜
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