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こんにちは!東京支店の小笠原です。

突然ですが、みなさまは「りんご」と聞いて何色を思い浮かべますか?
「赤色」が思い浮かんだでしょうか。

人によって、思い浮かんだ色味は多少異なると思いますが
実物の「りんご」より鮮やかな赤色が思い浮かんだと思います。
このような色の違いのことを「記憶色」と呼びます。(人の記憶って、曖昧だし都合よくとらえがちだよな色々d( ̄  ̄)ツブヤキ)

今回は、そんな「記憶色」についてご説明したいと思います。

目次目次

  1. 記憶色とは
  2. 記憶色の特徴
  3. ピクトサインの場合は?
  4. まとめ

1,記憶色とは

改めて、記憶色についてご説明しますね!

記憶色とは、よく知られた対象物の名称から思い出される色のことを言います。
たとえば、「りんごといえば赤色」「バナナといえば黄色」をすぐに思い浮かべることを記憶色と言います。

記憶色

2,記憶色の特徴

記憶色の特徴としては2つ挙げられます。

特徴1)実際よりもその色らしさが強調されることが多く、実際の色と比べて見るとズレがある。
例:さくらの花びら

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実際の色:ほんのりと薄いピンクで白に近い色
記憶色:実際よりも鮮やかなピンク

特徴2)好ましいと思う方向に変化して記憶されることが多い。
例:日本人の肌の色

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実際の色:黄色みがかった肌色(※個人差はある)
記憶色:実際よりも記憶色の方がはるかに明度が高く、色白

このようなことから、写真や印刷などで色表現を行うときには「記憶色」で表現する必要があります。

3,ピクトサインの場合は?

ピクトサインは案内表記や安全を保つためのものなので
実際よりもその色らしさが強調されることが少なく、実際の色と比べてズレがないと思います。
安全を保つためのサインに関しては、JISにより色が指定されています。

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毎日目にしているかも?!セーフティサインに用いられる6つの安全色!

4,まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は「記憶色」についてご説明させていただきました。
記憶色とは、よく知られた対象物の名称から思い出される色のことです。
実際よりもその色らしさが強調されて見えたり、好ましいと思う方向に変化して記憶されることが多いと言われています。

そのため、雑誌などの写真はより良く見せるために「記憶色」に近いイメージで編集する必要があります。
反対にピクトサインは、案内表記や安全を保つためのものなので実際よりもその色らしさが強調されることが少なく安全を保つためのサインはJISにより色が指定されています。

色の表現はとても難しいですね^^;
過去の記事でも、色に関してご説明しておりますので合わせてご覧くださいませ!

過去の色に関する記事————————————————-
色が心に与える影響について 〜色彩心理とは?〜
色にも名前がある!|知ってたのしい、色名の基礎知識
色彩文化 ー日本編ー
色彩文化 ーヨーロッパ編ー
色番号を指定しよう〜①色が見える仕組みを知る〜
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